軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 4 章 -

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「準備は整った。今こそ憎きデスラーを葬り、次ぎには地球を我らの下に従わせてやる」
 グレート・マルチェンコフは、ブラックホール砲艦隊に出撃を命じた。
「ワシは地球占領作戦の準備の為、デスラーの最後は見れぬ。その為、ハスキン、お前にデスラーの始末を任せる。よいな?」
「はっ。必ずや、葬り去ってご覧にいれます」
 ハスキンは艦隊旗艦の大型ブラックホール砲艦に搭乗し、出撃していった。
 艦隊は一路ガルマンを目指して進撃する中、ハスキンは部下へ作戦の詳細を伝えた。
「ガルマンとの国境付近で惑星破壊ミサイルを発射、一気にガンマン星付近までワープで行き、我らの切り札ブラックホール砲で敵戦力の殲滅をはかり、ミサイル迎撃能力を削ぐ。国境付近では敵の監視網が敷かれている為、到達後直ちに対抗電子兵器を作動させるのを忘れるな!」

 デスラーはボラーが動き出したことに気付いていなかった。なぜなら、ボラー艦隊は索敵兵器が探知しにくい宙域を巧に辿って来たのだ。
 ハスキン率いる艦隊はワープを重ね、ボラー・ガルマンとの国境付近にまで進撃していた。
「ガルマンとの国境まで200宇宙キロ」
「全艦、惑星破壊ミサイル発射用意!」
「レーダーに反応!国境付近にガルマン艦確認!!」
「くそ…。先手を打ったつもりが逆手をとられたか…」
「…いいえ、敵の展開状況からみて、敵は演習中ではないかと…」
 ハスキンは全艦に指令を発した。
「なに?フフフ、それは好都合だ。全艦、惑星破壊ミサイル発射!」

 バシュゥ!

 惑星破壊ミサイル艦から、惑星破壊ミサイルが発射される。

「ドメラー将軍、レーダーに未確認艦隊確認!!」
「なに?国籍は?」
「これは…ボラー艦隊です!!ボラー艦隊からの惑星破壊ミサイル発射を確認!」
「ふん、雑魚共が。全艦、瞬間物質移送機作動!ミサイルを奴らの後ろに送り込め。ミサイルのワープアウト後、ミサイルへ向け発砲を開始せよ」
 ドメラー艦隊からワープ光線が一斉に放射された。巨大な惑星破壊ミサイルはフッと姿を消し、ミサイルはボラー艦隊の後方に出現した。
「!!??ハスキン指令、艦隊後方にミサイル出現!!さらに敵艦隊よりエネルギー波が連続してきます!砲撃です!!」
 その時、後方から凄まじい衝撃に見舞われた。ドメラー艦隊の砲撃が、惑星破壊ミサイルに命中し、ミサイルは大爆発を起こしたのだった。
「……味方艦の半数爆発しました!!」
 ボラー艦は一瞬で半数が消滅した。部隊の半数を失うことは、部隊壊滅を意味する。
「くっ…。総力戦に持ち込む。全艦、ワープ!」
 ハスキンはワープでその場から去った。

「敵のワープアウト地点に先回りする。解析急げ!全艦、ワープ準備!」
 ドメラーはワープを命じた。
「はっ。計算します。……大変です将軍!敵のワープアウト地点は、我が母星です!!」
「まずい急ぐんだ!全艦反転!!ワープ!!!!」
 ドメラー艦隊は反転後、ワープで敵を追い掛けた。


- 2 -


  ドメラー艦隊がボラー連邦と戦闘しているとはしらず、タランの副総統就任式が行なわれていた。
「此度、私の部下で、ガミラス時代からの部下であるタランくんを、副総統に任じたい」
 デスラー宮殿のステージで、デスラーは言った。
「今、私の部下で最も信頼の厚いタランくんを副総統とすることで、我がガルマン・ガミラス帝国は更なる発展を遂げるであろう」
 場内は歓声に覆われた。
「デスラー総統バンザーイ。タラン副総統バンザーイ」
 キーリングが副総統用のマントをデスラーに渡した。
「タラン、これからは副総統として私に仕えてくれ」
 デスラーは自らタランに副総統のマントを着せた。
 そこへ、一人の兵士がデスラーに耳打ちした。
「・・・うむ・・・そうか・・・。諸君、聞いてくれ。たった今、ボラー艦隊が我が母星へと向かってくるという情報が入ったそうだ。直ちに戦闘態勢を取れ。ただの1艦たりとも逃すな!!!」
 デスラーはタランの副総統就任式に水を差されたことに、大いに怒っていた。
 デスラーの号令で、続々と防衛艦隊が発進して行った。
「タラン、すまないな。今度改めて就任式を開こう」
「勿体無いお言葉、ありがたく存じます」
 タランは涙ながら言った。
「キーリング、敵の構成は?」
「はっ、主力をブラックホール艦とした、本格的な打撃艦隊です」
「ブラックホール砲艦だと!?」
 デスラーの顔が厳しくなった。
「キーリング、ドックに入っている私の艦は出撃可能か?」
「改造は完了しておりますが、一部テストがまだ…」
「構わん。タラン行くぞ」
「はっ、総統」
「キーリング、地上の指揮は任せた」
「畏まりました」
 デスラーはドックに急いだ。

- 3 -


「総統、出撃準備整いました」
 デスラー艦兵士は報告した。
「よし、エンジンを始動させろ」
「エンジン始動!」
 タランはデスラーの指示を兵士に命じた。
 しばらくすると、デスラー艦のエンジンは心地よいうねりを上げた。
「エンジン始動しました」
 兵士が報告した。
「デスラー艦、発進!」
 全長2キロのデスラー艦はドックからその姿を現した。
 上空に待機していた護衛艦がデスラー艦につきしたがって上昇して行った。
「大気圏突破!!」
「味方艦より入電!迎撃に向かった艦の約半数が、敵のブラックホール砲で殲滅された模様!!」
「総統、敵艦隊、主砲最大射程距離内に入りました!!」
 デスラー艦兵士は報告した。
「主砲発射準備だ」
「主砲発射準備」
 タランは復唱した。
「はっ…主砲発射準備完了!」
 デスラー艦兵士は報告した。
「よし。発射!」
 デスラーの命令と共に、デスラー艦の主砲が一斉に火を吹いた。光の束が、ボラー艦隊へまっすぐ伸びていく。
 たちまち、ボラー艦隊の被害は増えていった。

「ハスキン指令、味方艦が次々と爆沈していきます!!」
「敵砲撃、レーダー圏外からきます!!」
「レーダーの圏外から撃ってくる奴がいるのか?」
「そのようです…」
 ハスキンは苦渋の決断を下した。
「・・・一旦、引き上げ態勢を立て直す。全艦、反転」
 ボラーの全艦が反転していった。
 その間にも、ボラー艦はデスラー艦とドメラー艦隊の砲撃で数を減らしていた。
「ワープ!」 
 ボラー艦が次々とワープで撤退していった。

 

 - 4 -


「デスラー総統、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」
 ドメラーはデスラーに通信で詫びた。
「詫びるほどのことではない、ドメラー。ご苦労であった。直ちに帰還せよ」
「あり難き幸せ。直ちに帰還します」
 ドメラー艦隊はガルマン星へ帰還した。


「こちら、管制室。ドメラー艦隊へ次ぐ。第八ドックへ向かわれたし」
「どう言うことだ、管制室」
「デスラー総統の命令です。艦の改造を受けよ、とのことです」
「…わかった。全艦、第八ドックへ」
 ドメラー艦隊は第八ドックへ入った。
 第八ドックには、デスラー、タラン、キーリング、デスラー親衛隊が待っていた。
「ドメラー、只今帰還しました」
「ご苦労。ドメラー、艦ならびに艦隊の修理・改造までの間、少し休暇をとれ」
「これはどう言うことです?改造とは具体的にはどうなさるのですか?総統」
「それは、まだ言えぬ。改造後の実戦で判るだろう」
 タランが言う。
「ドメラー、デスラー総統の命を伝える。直ちに地球の月へ迎え。そこでいろんなことに触れてくるのだ」
「そこで、なにについて触れるのですか?」
「ヤマトだ」
「ヤマト?」
「ドメラー、総統は君に君の父ドメルでも倒せなかったヤマトを、間近で見てほしいのだ。そこで学ぶ物を学んで来い」
 ガルマン時間の翌朝、ドメラーは別の船で地球へ向かった。

 

- 5 -

「そこ、最終チェックをしろ」
 ヤマトの再建は、波動砲のチェックは最終段階に入った。
「セーフティロック、ストライカーボルト作動正常!」
「よし、波動砲の改造は終了だ」
 真田が波動砲の改修終了を告げた。
「真田さん、残るはエンジンだけですね」
「あぁ。これで全員をエンジンの改造に投入出来る」
 真田はマイクを取った。
「全作業員に継ぐ、本日の作業はこれで終了だ。全員、会議室に集合せよ」
 真田は放送で作業員を会議室に集めた。

「皆、ご苦労だったな。ヤマトの改装はエンジンだけ残っている」
「現在の再建度は95%まで来ている」
「真田さん、残り日数で出来あがりますか?」
「予定よりエンジンが遅れているが、恐らく大丈夫だろう」
「明日からは最終調整と平行して、未完成のエンジンを完成させる。皆、気を引き締めてくれよ!もうひと踏ん張りだ!」
『おう!!』
 会議室は、威勢の良い声で満ちていた。


「こちら、ガルマン・ガミラス東部指令部。そちらは?」
『私はガルマン・ガミラス本星防衛艦隊指令ドメラー将軍だ。デスラー総統の命で、地球の月基地を休暇も兼ねた視察に来た』
 ドメラーの船はガイデル要塞にドッキングした。
「ドメラー将軍、君の事はよく知っているよ」
 ドメラーをガイデルが出迎えていた。
「ガイデル提督は何故こんな場所に?」
 ドメラーはガイデルに聞いた。
「総統の命で、こうして月基地周辺の宙域を警戒をしている」
「ガイデル提督の麾下の、ガルマンウルフはどこに?」
「連れて来ているのだがな・・・」
 そこへガルマン代表の技術士、ウラウルフが入って来た。
「ちょうどよい。ウラウルフ、案内してやってくれ」
「はっ!ドメラー将軍、ヤマトへご案内します」

 ウラウルフはヤマト再建ドックへ案内した。
 ドックへ入る際、2人ほど地球防衛軍のドック守護兵が監視の為ついてきた。

「ドメラー将軍、これがヤマトです」
「これが、憎き父の敵であると同時に、総統の認める戦艦・・・」
 ドメラーはヤマトに近づいた。
「ウラウルフ、そっちは誰だ?」
 真田はウラウルフに聞いた。
 ウラウルフは真田に敬礼をし、答えた。
「こちらは我がガルマン・ガミラス最強の将軍、ドメラー将軍です」
「ドメラーです。総統の計らいで休暇を頂いたので、ヤマトの見聞に」

 ウラウルフは真田たちとともに、ドメラーをヤマトの中を隅々まで案内した。

 ドメラーはヤマトの艦内を隅々まで見回した。
「(これがヤマトか。技術力では我が軍のほうが多少だが勝っている。一体何がこの艦の強さの秘密なのだろうか…)」

ヤマトの完成は、あと一歩のところまで迫っていた。ヤマトは黙って彼らを見下ろしていた……

 

第4章END...


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