軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 5 章 -

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「グレート・マルチェンコフ首相、申し訳ありません・・・。ガルマン星破壊作戦は失敗しました」
 ハスキンは詫びていた。ハスキンはガルマン星破壊作戦中に思わぬ反撃を受け、撤退してきたのだった。
「何ゆえ失敗したのか、申してみろ」
「奴は、デスラーは、レーダーの範囲外から我が艦隊を攻撃してきました」
「本当なのか?」
「はい。ブラックホール砲の射程に捉える前に撃ってきたので、あのままでは我が艦隊が全滅すると判断し、撤収しました」
「そうか・・・わかった。ならば仕方あるまい。しかしブラックホール砲を改造し、射程を長くすることはできないのか?」
「はぁ・・・。しかしできるのでしょうか?」
「うむ・・・ハスキン、技術大佐をワシの元へ呼べ。アイツに、改造と新兵器開発をさせる」
「はっ。直ちに呼んで参ります」
 ハスキンは首相室を出た。
「デスラーめ・・・。この借り、近い内に返してやる・・・」
 グレート・マルチェンコフは、この時恐るべき策略を起てていた・・・。

「首相、呼んで参りました」
「技術大佐、早速だが君にはブラックホール砲の改造とブラックホール発生装置の開発をして欲しい」
「・・・分かりました。使用はどのように?」
 技術大佐は聞いた。
「デスラーとヤマトへの復習の切り札にしたいのだ。それを―――」
 ハスキンはグレート・マルチェンコフが言うより早く答えた。
「もしやブラックホール発生装置をワープミサイルに搭載されるのですか?」
 直感で感じた技術大佐は、部下に図面を用意させた。
「そうだ。できるか?」
「首相もご存知の通り、現在出来る限り小型化の研究をして普通の戦艦に搭載できるまでになりました。之を更に小型化するとなると、ご期待通りの性能を出すには回路を一から作り直さなければなりません・・・」
「技術大佐、君には無理でもしてもらう。成功したら技術部最高責任者のポストを用意しよう」
「有難う御座います。ご期待に添えるよう開発に向かいます」
「うむ。頼んだぞ」
「はっ。では、失礼します」
 技術大佐は開発の為首相室を後にした。

 その頃、アンドロメダ星雲、白色彗星帝国本星では出撃準備が整っていた。
「ズォーダーズ大帝、赤色星団との戦闘準備、整いました」
「よし。奴らに我が帝国の力を思い知らせてやる。出撃!」
 巨大な彗星は赤色銀河に向かって動き出した。

 

 この白色彗星の動きを、赤色星団帝国の哨戒レーダーはしっかりと捉えていた。
「聖大帝、白色の連中が動き出しました!!」
「何??・・・よし。我らも出撃!攻撃せよ」
 ここに全銀河征服を目論む白色彗星帝国と赤色星団帝国との全面戦争が勃発したのであった。そしてその戦火は地球にも迫ろうとしていたのであった・・・。



- 2 -



「エンジン改装終了!これより、エネルギー注入始動チェックを行なう」
 真田の指示でエンジンの始動準備が進められた。

「補助エンジン始動!!」
 機関室では太助が旧機関員と新たに配属になる機関員に指示を飛ばしていた。
「波動エンジンにエネルギー注入」
 次々と始動手順を確認しながら始動チェックは進められた。
「メイン接続、フライホイル及びスーパーチャージャ始動」
 ヤマトのエンジンに命がこもった。
「エンジン出力300%オーバー」
「よし、エンジン停止。成功だ!!」
 真田が『成功』の声を出すと、作業員から歓声が上がった。
「真田さん、艦載機の方は?」
 歓声の中、古代は真田に聞いた。
「艦載機は加藤と坂本が乗組員と候補生とでテストを繰り返している。そうだ古代、コスモゼロも新規に作って改造しおいた。後でカタパルトからテスト飛行をするといい。エンジンが動いていなくても、人力で動かせるようにカタパルトを改造しておいた」
 
 そのあと、古代は早速テスト飛行をした。

「前より操縦桿は軽いし出力が上がっているような」

 古代機はヤマトドックに着陸した。
「古代、如何だった?」
「凄い性能ですね」
「そうか。よかった。詳しい話は後だ。明日長官が見えられるのだ」 
 翌日、長官を招いて再建完成パーティーが開かれた。
「皆、ご苦労だった。我々は再びヤマトを最前線に出さなければならない。今宵はデスラーの代理の者とも喜びを分かち合おうじゃないか。それでは皆、、、乾杯!!」
「かんぱ〜い!!」
 長官の音頭でパーティーが始まった。

「古代、復活したヤマトの艦長になってくれ」
 パーティーの途中に、ふと長官が話を掛けてきた。
「え、、しかし長官、急に言われても・・・」
「既に防衛会議で決定しているのだ。・・・辞令、古代進、ヤマト艦長に任ずる」
「・・・はっ。古代進、ヤマト艦長の任に就きます」
「頼んだぞ。・・・古代、後で司令室に旧乗組員と選抜した新乗組員を連れて来てくれ」
「分かりました」
 パーティーは大いに盛り上がっていった。

- 3 -


「長官、旧乗組員と選抜した新乗組員集合しました」
 その中には故島航海長の弟次郎の姿もあった。
「諸君を本日付けでヤマト配属を命じる」
 選抜された新乗組員は緊張していた。
「真田くんには副長も勤めてもらう」
 長官は一人一人に辞令を読んで手渡した。
「古代、明後日早朝テスト航海ついでにデスラーのところに行ってくれ」
「わかりました。明朝テスト航海に行きます」
「君たちには済まないな、折角の正月休みを奪って・・・」
 その時、古代は長官の後ろにいた人物に気づいた。
「ところで長官、後ろにいるのは?」
「あぁ、佐々木君のことかね?」
 長官は佐々木を皆に紹介した。
「今度、アンドロメダの専属操縦士になる佐々木慶喜くんだ」
「紹介に上がりました、佐々木慶喜です。アンドロメダのシステム変更に伴う研修のためヤマトのテスト航海に同行致します」
「佐々木、ヤマトでしっかり操縦技術を身に着けて来い」
 長官が佐々木の肩へ手を置き言った。
「はい!佐々木慶喜、ヤマトへ乗艦し、しっかりと操縦技術を身につけてきます!」
「うむ」

 ヤマト乗組員と佐々木慶喜は月基地ドックに集合していた。
 新型のコスモタイガーなどの艦載機を積み込む作業をしていた。
「艦長、艦載機の積み込み完了しました。」
 加藤は報告した。
「ご苦労、坂本は?」
「坂本は艦内で新人講習を行っています」
 次ぎに報告に来たのは北野だった。
「全戦闘システム及び操縦システム異常ありません」
「北野、南部は?」
「南部先輩は斉藤の教育中です。古代先輩の戦闘指揮席座らせるようです」
「そうか。・・・北野、お前に航海班志願訓練生の教育を任せる」
「わかりました」
 北野は敬礼して艦内に戻って行った。
 そして着々とヤマトの発進準備は進められていた。
「航海班志願及び操縦士候補生、俺が君達の教育係の北野だ。厳しく行くから覚悟しろ」
「はい」
「発進のプロセスは教えた通りすれば大丈夫だ」
 北野の指導は、深夜まで続けられたのだった。

 発進準備が整ったのは深夜だった。
「総員各自、睡眠を取れ。発進は明朝8時だ。以上」
 ヤマト乗組員はテスト航海出発までの短い眠りについた。

 

 - 4 -


「これよりヤマトはテスト航海の為出航する。各人配置に就け」
「古代、これをかぶれ」
「真田さん、これは?」
「艦長帽だよ、古代」
 真田は古代に帽子をかぶせた。
「・・・北野、最初の操縦候補生を呼べ」
「はい!」
 北野は最初の候補生、島次郎を呼んできた。
「艦長、最初の候補生島次郎を連れてきました」
 次郎は訓練生の中でも一番優秀な成績であった。
「ヤマト候補生、島次郎であります!」
「よし、、島、発進のプロセスは北野から教わっただろう。見事、ヤマトを発進させて見せろ」
「はい!!」
 古代は島に命じた。次郎は操縦席に腰をおろす。
 再建されたヤマトの航海方法は以前より飛躍的に進歩し、以前とは比べ物にならないほど進歩していた。そのため操縦する者を一から鍛え上げる必要があったのだ。その訓練を一番よくこなしたのが次郎であった。
「次郎、落ち着け。お前はあの立派な兄の弟だ。きっと兄のように出来る!」
「はい。補助エンジン始動!!」
「補助エンジン始動」
 山崎が復唱した。
「波動エンジンへの閉鎖弁オープン」
 機関室では徳川が指示を出していた。
「波動エンジン内圧力上昇」
「フライホイル始動」
「波動エンジン始動、接続」
 波動エンジンの鼓動は次第に大きくなった。
「ゲートオープン」
 ・・・・・・・・・
 しかし、発進ゲートは開かなかった。
「おい、どうしたんだ!!」
「分からん。ゲートを吹き飛ばすしかないな・・・」
「仕方ないですね・・・。よし、、主砲発射用意!ゲートを壊して発進する」
 ヤマトの主砲がボオゥと火を吹き、ゲートを吹き飛ばした。
 そして次郎が言った。
「波動エンジン点火。ヤマト発進!」
 ヤマトは自らの力でゆっくりとドックから姿を現した。
 
 時に2204年元旦、ここにヤマトは復活したのであった。

 

- 5 -

 ヤマトは月基地から徐々に上昇していった。
「波動エンジン異常なし」
「よし・・・之よりヤマトはガルマン星に通常航法で行く。島、銀河系中心部へ進路を取れ」
 古代は命じた。
「了解。ガルマン星に進路を取ります」

 ヤマトは通常航法で銀河系中心部に近づいていた。
「真田さん、以前のヤマトより速く到達できましたね」
「そうだな・・・。ワープなしで、以前の半分の日数で来るとは俺も思わなかった」
 改造の責任者だった真田も驚いていた。
「!!艦長、デスラー総統から通信です」
「相原、繋いでくれ」
「了解!」
 相原は通信をメインパネルに繋いだ。
「古代、ヤマトの諸君、先ずはヤマト再建おめでとう」
「デスラー、最近ボラー連邦と戦闘があったそうだな」
「ドメラーが話したのか?」
「そうだ」
「・・・先ずは我が母星に来てくれ。ヤマトの到着を待っている」
 デスラーがスクリーンから消えた。
 その時、衝撃で艦が揺れた。
「レーダーに反応!!」
 雪が報告する。
「!!??太田、相手の確認をしろ!!雪、敵の居場所を探してくれ!全艦に警報を鳴らせ!!」
 ヤマト内に警報が鳴り響いた。
「確認しました!!」
 太田が報告した。
「敵は・・・ディンギル帝国の残党と思われます!!」
「なに!?」
 敵艦はなおも発砲してくる。
「くそ・・・全艦戦闘配備だ!!」

 ヤマトはディンギル帝国の残党と交戦状態に入った。

 

第5章END...


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