軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 6 章 -

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「ミサイル接近!数30!」
「迎撃ミサイル発射!!」
 古代の合図と共に、ヤマトより迎撃ミサイルが発射される。ボゥっという爆音と共に、閃光が走ってはまた一つ、また一つとミサイルが撃ち落とされていく。
「敵艦隊接近!目標、ヤマトの射程に入りました!」
 雪が報告する。
「よし。主砲発射用意!目標、敵艦隊!!」
 古代が合図を送る。ヤマトの砲塔は大きく動き、敵艦隊へとその大きな砲身を合わせた。


「主砲発射準備完了!!」
 南部が報告した。
「主砲、発射!」
 古代が合図を発した。ヤマトの主砲は一斉にうねりを上げた。
「・・・?レーダー反応消えました!・・・」
 雪が報告した。
「如何いうことだ!?」
 古代は聞く。
「敵はワープして逃げた模様です。空間歪曲反応がありました」
「・・・・仕方ないな。深追いは危険だ。よし、ここでワープテストをする。総員、ワープ準備!!」
 古代が合図を送る。
「総員ベルト着用。ワープ姿勢を取れ!」
 艦内放送でワープ準備が告げられた。
「ワープ自動システムオン」
 太田が言う。
 ヤマトは再建後最初のワープで、ガルマン星へ行くことになっていた。
「ワープ準備、完了!!」
 次郎が言う。
「5、4、3、2、1、0、ワープ!!」

 

 次郎の合図と共に、ヤマトはゆっくりと異空間に飲み込まれていった。
 次郎にとって之が最初のワープだった。

「機関正常!ワープアウト!!」
 太田が言う。
「艦の損傷認めず!」
 真田は報告した。
 そこは既にガルマン星上空であった。

「総統、ヤマトが我が母星の衛星軌道付近にワープアウトしました」
 タランはでスラーに報告した。
「そうか・・・。ヤマト・・・もう、到着したか。タラン、キーリング、ヤマトを出迎えに行くぞ」
 デスラーはタランとキーリングを従え、デスラー親衛隊を護衛につけて、大型船ドックに出向いて行った。
「ヤマト・・・再びこの目で見れて嬉しいぞ」
 ヤマトはどんどん高度を降ろしていく。 

「全乗組員に告ぐ。之よりガルマンに上陸する」
 デスラーは着陸して来るヤマトを見上げていた。
 ヤマトはドックにゆっくり着陸した。
 乗組員はデスラーの用意した車でデスラー宮殿に向かった。



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「ヤマトの諸君よく来てくれた」
 デスラーはヤマト乗組員に歓迎の言葉を述べた。
「総統、属国の代表は夕刻には全て到着するそうです」
 キーリングはデスラーに報告した。
「何か催すのか?デスラー」
 古代は聞いた。
「私の腹心の部下でタランくんの副総統就任パーティーを開いてやろうと思ってな。・・・古代、君達も参加してくれるかね?」
 古代は即答した。
「あぁ。喜んで出席させてもらうよ」
「ありがとう。そうだ、ヤマトの再建記念パーティーも一緒に開いてやろう」

 その日の夜・・・
「我がガルマン・ガミラスに属する国の者達よ!今宵は私の部下、タランの副総統就任パーティーに遠路遥々ご苦労である。この記念すべき日に、彼らが駆けつけてくれた」
 デスラーは古代達を指した。
「彼らは、アクエリアス接近のさい自爆させた艦を再建してテスト航海で目的地を我が星に選んでくれた。彼らが誇る艦の名は『宇宙戦艦ヤマト』である。私はヤマト再建を記念してタランくんの副総統就任パーティーと一緒に再建記念パーティーを開くことにした」 
 壇上にデスラー、タラン、キーリング、そして古代が呼ばれて上がった。
「タランくんの副総統就任とヤマト再建を祝って乾杯」
「かんぱーい!!」
 タランの元に多くの将軍が祝いの言葉を述べに来た。
「ドメラー、戻ったか。君もタランに祝辞を述べたまえ」
「はっ、デスラー総統!」
「この度は副総統就任おめでとう御座います。タラン副総統」
「総統、帰還途中にボラーの通信を傍受致しました」
「何、ボラーの通信だと?解析は済んだのか?」
「はい。その通信によると、我が母星と地球に攻撃をし掛けてくるそうです」
 ドメラーが通信について報告していた。
「た、大変です!!」
 ガミラス兵士が会場に走りながら駆け込んでくる。
「どうしたのだ?」
 デスラーがその兵士に聞く。
「監視衛星が、我が母星へ進撃してくるボラー艦隊を捕らえました!!」
 その時会場に振動が走った。
「ドメラー、お前の艦隊は既に改装工事は済んである。お前の艦隊を率いて迎撃しろ」
「はっ」
 ドメラーは艦隊兵士に召集をかけた。
「これにてパーティーは終了する」
 デスラーが言った。
 古代たちも、ヤマトへ戻っていった。

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「キーリング、同盟国の主賓をシェルターへ案内したまえ」
 キーリングは親衛隊を指揮してシェルターへ誘導し始めた。
「タラン、ヤマトと共に出撃するぞ」
 デスラーとタランは迎えの車に飛び乗ると、デスラードックへと急いだ。

「島、エンジン緊急始動だ!総員、発進準備!!」
 ヤマトに戻った乗組員は、急いで配置についた。
「エンジン始動!」
 山崎機関長が言う。
「上昇開始!!」
「主砲発射準備!!」
 ガルマンのドックからヤマト、新型デスラー艦、その他のドックから慌ただしくガルマン艦が発進していった。

 先に迎撃に向かったドメラー艦隊は善戦をしていた。
「なかなか、やるな。ガルマンのオオカミめ」
「惑星破壊ミサイル全弾発射!続けてワープミサイル発射」
 ボラー艦の司令は次々に攻撃を指示した。

「!!??レーダーにワープアウト反応!!」
 ガルマン兵士が報告する。
「敵艦か!?」
 ドメラーが聞く。
「いえ違います。もっと小さな、、、これは・・・ワープミサイルです!!」
「なに!?先手を撃たれたか!!」
 爆音と閃光が行き交う中で、次々とガルマン艦が沈んでいく。
「ドメラー司令、ワープミサイルで艦隊の3分の1を失いました!!」
 その時、ドメラー艦隊の後方からの砲撃がボラーのミサイルを次々と撃ち落としていった。
 それは遅れて発進したデスラー艦の砲撃だった。

「!!??敵の長距離砲撃で艦隊の半数が一瞬で消滅しました!!」
「くっ・・・止むえん・・・あれを使う。発射準備に入れ!」
「しかし司令、それを使えば、我が艦隊もワープで逃げ切れるか如何か・・・」
 司令は意見した麾兵を射殺した。
「超巨大惑星破壊ミサイル発射準備完了!!」
「ワープ退避準備完了」
 ボラー兵士は報告した。
「フフフ、、撃て!」
 ミサイル発射と同時に、ボラー艦はワープしていった。

「ドメラー司令、敵超大型ミサイルが接近してきます!!」
「全艦、ミサイルを破壊せよ!」
 ミサイルに集中砲火を浴びせた。しかしミサイルはびくともしない。ドメラー艦隊の脇を通り抜けて、ガルマン星方面へ進んでいった。
「まずい・・・デスラー総統に報告しろ!!」
 ドメラーは指示を出した。
「ドメラー司令、直ちにワープでこの空域より離れろとヤマトより通信が・・・新波動砲の試射をすると」
「うむ・・・仕方あるまい・・・。我々の武装では無理だ。彼らに任せるとしよう・・・。全艦、ワープでこの空域より離脱!」
 ドメラー艦隊はワープで空域より離脱した。

「ハイパー波動砲発射用意!」
「艦長、まだテストもしていないのに・・・」
「これをそのテストにすればいいじゃないか!!」
「エネルギー充填80%」
 山崎は着々と発射準備を進めた。
「艦長、エネルギー充填完了しました」
 その時、太田が叫んだ。
「ミサイル接近、超大型です!!到達まで後5分!」
「止むえんな・・・。古代、発射しよう」
 真田はマイクを取って指示を出した。
「総員、ベルト着用」
「斉藤、北野と席を換わりよく見ておけ!」
「北野、お前が発射しろ」
 古代は北野に命令をした。
「は、はい!総員対ショック、対閃光防御!」
「ミサイル到達まで後1分」
 太田が言う。
 北野はトリガーに手を掛けて睨んだ。
「ターゲットスコープオープン!!電影クロスゲージ、明度20!!・・・・5、4、3、2、1、波動砲、発射!!!」
 ヤマトの波動砲口からうねりを上げて光の束が打ち出された。
 まっすぐと光の束はミサイルへと向かっていった。そしてボラーのミサイルを一瞬で葬り去った。

 遠く離れていた所で見ていたボラーの艦隊はモニターでその様子を見ていた。
「!!??司令、大変です。強力なエネルギーが!!!」
「くっ・・・全艦、ワープ!!!・・・うわぁぁぁぁあああ」
 司令の声も空しく、ヤマトの波動砲で艦もろとも宇宙のチリになった。なんとワープで退避したはずのボラー艦隊まで葬り去ってしまったのである。
 デスラー艦でその様子を見ていたデスラーも、目を疑った。

 

 - 4 -


「あれが新生ヤマトの波動砲・・・」
 その時、ドメラーから通信が入った。
「デスラー総統申し訳ありません。折角改造していただいたのにミサイルを破壊できませんでした・・・」 
「ボラーめ、また下らぬ物を作りおって・・・。もうよいドメラー。帰還後ドックで再び改造に入れ」
「外装に亀裂!」
 
「直ちに修理班出動」
 真田は陣頭指揮を取って修復した。
 ヤマトは亀裂が出来た個所を修理しながらガルマン星に向かった。
「此方、真田。外装の修復完了!」
「了解!ご苦労様です」
 古代が言った。
 山崎はモニターで機関のチェックをしていた。
「艦長、波動砲発射による物と思われる回路の異常発見!」
「直に修理に入ってくれ」
 そこへ外装の修理を終えた真田が戻って来た。
「真田さん、機関長と一緒に機関室へ行って下さい」
 真田と山崎は機関室へ急いだ。

 ハイパー波動砲はヤマトの装甲に亀裂を生んだ。
 ハイパー波動砲、それは従来の波動砲より射程が長く3倍以上のエネルギーを必要とし破壊力も5倍以上の危険な武器である。
 しかしシャルバートの増幅器とスーパーチャージャ改がそれを可能とした。
 ハイパー波動砲、即ち新波動砲は艦に多大な負荷が掛かるため装甲が弱いと亀裂が入り、またエンジンにも影響が出るのだった。
「徳川、異常個所は?」
「エネルギーコンデンサーの操作回路が焼ききれています」
「よし、新しい部品をもって来い」
 真田は指示を部下に伝えた。

 

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「此方、機関室故障個所の修理完了」
 真田は報告した。
「よし、ガルマン星で整備後、地球に帰還する」
 ヤマトはガルマン星のドックへ着陸した。
「北野、次ぎの候補者を連れて来い」
 北野は次ぎの操縦士候補を選定する為一人ずつテストをしていた。

 そのころ、地球では・・・
「参謀、水谷くんを呼んでくれたまえ」
「畏まりました」
 参謀は水谷を防衛軍本部に呼び出した。
「水谷、お呼びにより出頭しました」
「水谷くん、君に引き受けて欲しい仕事が在るのだが」
 長官が水谷に言った。
「君に引き受けて欲しいのは『地球防衛艦隊総司令』と言う役職に就いて欲しいのだ。いまだにヤマトに対する不満を持つ者を納得させるには君を表向きの
地球防衛艦隊総司令に据えざるを得ないのだ。ヤマト不在時に指揮を取って欲しい」
「判りました。水谷、地球防衛艦隊総司令の任に就きます」
 長官は辞令を水谷に手渡した。
「参謀、アンドロメダの状況は?」
「まだ、40%です。完成まではまだ時間がかかります」
「現在の防衛艦は何隻だ?」
「今は、50隻ほどです。防衛軍造船所だけで建造しています」
「参謀、民間の造船所、ドックを借りて造船ペースを上げろ。ただし手抜きはするな」
 長官の指示を受けた参謀は民間の工場も借りて造船するよう部下を民間のドック所有者に要請した。
 ヤマトからの知らせで、ボラーの通信のことは知っていたのだ。そのため、防衛軍の戦力補強が行われていた。
 地球に再び火の粉が降りかかろうとしていた……

 

第6章END...


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