軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 8 章 -

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「こちら、機関室最終調整完了!」
 報告を聞いた古代は、真田と山崎を第一艦橋に呼び戻した。
「艦長、ヤマトはまだかと言ってきています」
「・・・相原、もう少し待てと伝えろ」
「了解!」
 相原は指令部に伝えた。
 そこへ、真田と山崎が戻って来た。
「古代、発進準備完了だ」
 真田は言った。
「よし。タラップを上げろ!」
 古代が命令した。
「タラップ、上げます」
 真田はタラップ格納ボタンを押した。
「島、お前に新たな辞令を伝える」
 島は自席から立った。
「《島次郎、本日付けでヤマト航海班長を命じる。地球防衛軍司令長官 藤堂平九朗》」
 古代は辞令を代読した。
「はい!!島次郎、航海班長の任に付きます!!」
「よし。島、エンジン始動だ」
「了解!補助エンジン始動」
 席に座り、島が言った。
「補助エンジン始動」
 山崎は復唱して機関室の徳川に指示を伝えた。
「ドーム注水!」
 古代が言った。
「ドーム注水」
 真田は、後部ゲートを閉め注水を開始した。
「水位上昇。5、13、20、26、30・・・」
 注水の間にも発進準備が進められる。
「水位艦橋を超えます」
「ガントリーロックオープン」
 ヤマトの船体を支えていたロックが解除された。
「微速前進0.5!!」
 島が言った。
「微速前進0.5」
 山崎が復唱する。
 ヤマトはゆっくりとした速度でドックから動き始めた。海中に心地よいヤマトのエンジン音が響いている。
「前方のゲート、オープン」
 相原はゲートオープンを司令部に要請した。

「参謀、ゲートオープン!」
 長官は参謀にゲートオープンを指示した。

「前方のゲートオープンを確認!」
「ヤマト、海中に進入!」
 山崎はコンソールのエネルギーパネルを見つめた。
「次郎、海面に出ると同時にエンジンを点火、ジャンプするんだ」
 真田が指示を伝えた。
「海面まで後1分」
 ヤマトは海面との距離を縮めて行った。
「海面まで10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、・・・波動砲エンジン、、点火!!」
 ヤマトは海面に出ると同時にエンジンに点火し、上昇を始めた。



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 海面を飛立ったヤマトは主翼を広げ、どんどん上昇していった。
「主翼格納、波動砲エンジン大気圏外出力へ!」
 ヤマトは大気圏を離れ重力圏も脱したとき古代は命じた。
「月と火星の間で連続小ワープのテストを行なう」
 真田はワーププログラムをセットした。
「メインクルーは中央作戦室に集合しろ」
 中央作戦室では真田が島にワープの説明をした。
「島、ワープの仕組みはわったか?」
「わかりました!」
「よし、直ちにワープだ!!」
 古代の合図とともに、メインクルーは持ち場に戻っていった。
「ワープ開始1分前!」
「総員ベルト着用」
 艦内放送でワープ開始を告げられた。
「エンジン出力良好」
 山崎が言う。
 島はワープのタイミングを計っていた。
「5、4、3、2、1、ワープ!」
 島はワープスイッチを入れた。

 

 ヤマトはスッと姿を消したかと思うと、再び姿を現しすぐさまワープ空間に消えた。


 ヤマトがワープ空間から姿を現すと、目の前には火星が見えた。

 

「・・・ワープ終了!」
 ヤマトはたった数秒で火星まで来たのである。
「艦の損傷認めず」
 真田が艦内機構の異常が無い事を報告した。
「太田、例の侵攻中の艦隊までの距離は?」
「敵は冥王星付近まで進んで来ています」
「・・・次元デーダーでトレースしてみろ」
 古代は次元デーダーで敵を探すよう指示をした。
「解析の結果、偵察機が付近を通った形跡がありますね・・・」
「データーベースと照合してみろ」
「・・・!!データーベースにありませんっ!!」
 太田が報告した時、ヤマトは激しい衝撃に襲われた。
「!!レーダー、敵の位置は!?」
 その時、太田が叫んだ。
「右舷に敵艦隊発見!!!」
「所属は?」
 古代は太田に聞いた。
「艦籍は・・・!!ディンギルです!!」
「なに!?ディンギルだと!?」
「あの時、デスラーが葬ったはずだが」
 その間もヤマトは砲撃にさらされていた。
「古代、このまま攻撃されつづけるとバリアが破られるぞ」
「くそっ。全艦砲雷撃戦用意!目標、ディンギル残存艦!コスモタイガー隊も発進せよ!」
「前方より大型艦接近!」
 雪が言う。
「主砲発射準備完了」
「主砲発射!」
 古代は主砲発射を命じた。
 ヤマトの主砲はうねりを上げて火を吹いた。
 ヤマトのスクリーンには遠く離れた敵艦が爆発する様子が映し出された。
「!!敵艦隊に空間歪曲反応です!!大半のディンギル艦隊はワープで逃げた模様・・・」
「目標変更!目標前方の大型艦」
 前方の大型艦は数を増やしながら接近していた。
「ハイパー波動砲発射準備!」
「古代、以前の事でわかっていると思うが、今度はどういううことが起こるかわからんぞ」
 その間にも山崎は準備を進めていた。
「真田さん、目の前の敵を片付けなければ情報収集は出来ません」
「南部、コスモタイガーに帰還命令を掛けろ」
 南部はコスモタイガーに帰還命令を掛けた。
 波動砲の発射準備中の間に次々とコスモタイガは帰還した。
「コスモタイガ隊、全機帰還しました」
「敵の射程到達まで1分」
 敵の戦艦は砲撃を更に強めながら、全速で接近していた。
「斉藤、お前が撃て。見事敵を粉砕させてみろ」
「古代、ここは太陽系内だぞ」
「艦長、敵はヤマトの射程上にいて惑星への影響はありません」
「よし、準備を進めてくれ」
 古代が言った。

「前方に未確認艦!」
 赤色星団兵士は司令に報告した。
「敵は何か超兵器を使うつもりらしいな・・・。よし。全艦、ハイパー磁力魚雷発射!」

 一方、ヤマトでは・・・
「レーダーに反応!!魚雷です!」
 雪が言った。
「エネルギー充填200%」
「魚雷到達まで30秒!!」
「斉藤、急げ!」
「ターゲットスコープオープン!電影クロスゲージ明度20」
「ハイパー波動砲発射10秒前!!対ショック対閃光防御!」
「魚雷到達まで10秒!!」
「5、4、3、2、1、発射!!!!」
 ヤマトの波動砲発射口から凄まじいエネルギーが打ち出された。
 ヤマトから撃ち出された波動砲のエネルギーは敵の魚雷を飲み込み次々と爆発していった。

 そのころ敵艦では・・・
「司令、未確認艦から発射された強力なエネルギーが接近して来ます!」
「心配ない。敵の超兵器は我らより射程が短いはずだ」
 司令は安心しきっていた。
「し、司令!!敵超兵器、いまだエネルギー衰えてません!!このままでは我が艦隊に直撃します!!」
「!!!・・・全艦、ワープだ!ワープ!!!」
 赤色星団の司令がワープを命じるも、司令艦以外はヤマトの波動砲の餌食になった。
 赤色星団の大型艦がいた場所には、一隻も残っていなかった。

「レーダー反応消滅しました。ただ、一隻ほど波動砲直撃する寸前にワープで逃げた形跡があります」
「よし、敵の痕跡を探す。真田さんお願いします」

 

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「一体あのすさまじい破壊力のある兵器はなんなのだ?」
 ワープで辛うじて逃げた司令は言った。
「司令、機関部に重大な損傷を受けています・・・」
「どう言うことだ?」
「はい・・・、敵の攻撃がワープ空間に入り込んだ為かと・・・」
「本国に帰れそうか?」
「はっ、、残念ながら、本国まで帰れそうもありません・・・」
「本国に救助を要請しろ。済み次第、敵のデータを持って脱出艇で安全な空域で救助を待つ」
 銀河侵攻前衛偵察護衛艦隊司令は命じた。


 赤色星団帝国――
「聖大帝、銀河侵攻前衛偵察艦隊司令から救助要請がありましたが、どう致します?」
「情報でも掴んだのか?」
「如何やら銀河に、超強力艦が存在するそうです」
「うむ・・・。その、艦(ふね)の名は?」
「はっ。宇宙戦艦ヤマトと言うそうです」
「ヤマト?ヤマトはあの時自爆したはずだが・・・」
「そうですが、情報を持ちかえらせて対策を昂じなければ、我が帝国の侵略に影響が出てきます」
 聖大帝は暫く悩んだ。そして・・・
「救助に向かわせろ。その後、ヤツから聞いた情報を元に兵器開発部に対ヤマト用の兵器を作らせろ」
「はっ!!」
 赤色星団本国から救助艦が発進していた。


 銀河ボラー本星――
「ディンギル艦隊が着陸許可を要請してきていますが・・・」
「許可してやれ」
 マルチェンコフは言った。
 ボラー連邦首相は、ディンギル艦隊に着陸許可を出した。

 

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「大帝、間もなく赤色銀河に入ります」
 彗星帝国兵士は報告した。
「ナスカ、偵察隊を出し、敵に陽動を掛けろ」
「はっ、直ちに向かわせます」
 ナスカは兵士に第一偵察小隊を向かわせるよう伝えた。
 そこへ、彗星帝国の技術部兵士が入ってきた。
「大帝、ハイパー火炎直撃砲の開発完了です」
「うむ、之で我が帝国は以前より強力な火炎直撃砲が実戦で使える。ミル、お前は敵の兵器分析のため、出撃せよ」
 大帝はミルに超武装偵察監視艦を与えた。
「それから、お前の艦に装備し発射テストして来い」

 ガトランチス時間、30分後・・・
「ミル司令、発進準備完了です」
 ミル艦兵士は報告した。
「偵察隊を離れた場所で監視する。出撃」


 赤色星団母星――
「聖大帝、白色彗星艦隊が攻めてきました」
「長距離砲装備大型艦を100ほど向かわせろ」
「畏まりました」
 参謀は命令を兵士に伝えた。
「しかし、聖大帝たったあれだけの艦隊で勝てる相手ではありません」
「ヤツらの出方を窺う一コマにすぎん」
 その時、デモンは思いついた。
「聖大帝、ヤマトと彗星帝国を戦わせて弱ったところを一気に叩けば宜しいのでは?」
「お前は良く頭がキレるのう」
 赤色星団はデモンの閃きで幾度と無く敵を粉砕、悉く打ち従えさせてきたのである。
「うむ。ヤマトは白色彗星の姿を見ると戦闘になるだろう。・・・デモン、我が帝国の新兵器の為し打ちでもして来い」
「畏まりました。聖大帝、ヤマトはこれまで数多の敵をたった一隻で退けた艦です」
「ヤマトの我が帝国到達を送らせるために、艦隊を10ほど当てる」
 聖大帝はニヤっと笑った。
「聖大帝、幾ら我が帝国が強大だからっと言っても、10は多くありませんか?」
 デモンは聖大帝に意見した。
「我が帝国の10は普通の国では数百に相当する規模です。もし、ヤマトに撃破されたら・・・」
「デモン、例の移動装置は完成している。それで大量に我が艦隊を送り込み制圧するのだ」
 聖大帝は高笑いをした。
 赤色星団は物質転送装置の開発に成功していたのだった。

 

 銀河――太陽系〜木星軌道付近
「古代、謎の艦隊は未知の超合金で出来ている」
 真田は報告した。
「真田さん、新型波動カートリッジ弾の開発を急いで下さい」
 真田は技術者の直感ですぐわかった
「古代、敵の装甲を溶かす装置を波動カートリッジ弾に搭載させるつもりなのか?」
 古代は頷いた。
「うむ。悪くない案だな・・・。」
 そして艦内放送で・・・
「此方、真田だ。工作班は工作室へ集合せよ」
 真田は技術員を工作室へ召集令を掛けた。

 

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「皆、集まったか」
 真田はメンバーを確認した。
「これから新型波動カートリッジ弾の開発を行なう。主な能力は、敵の装甲を溶かして内部で爆発させる。その為の爆破装置を開発し、カートリッジ弾の載せなければならない。しかも現行のカートリッジ弾と同じ大きさで破壊力を大幅に上げるつもりだ」
「?・・待ってください真田技師長。同じするなら、それを魚雷にも応用出来るのでは?」
 一人の技師が真田に聞いた。
「ほぅ。それもそうだな・・・。少し待て。艦長に許可をもらう」
 真田はマイクで許可をとった。
「艦長、例の件だが魚雷にも応用してもいいですか?」
「真田さんにお任せします」
 古代は真田に許可を出した。
「艦長の許可が出た。作業に入るぞ!」
 真田は、設計図を持って来て各自得意分野で開発に当たらせるため、担当個所ごとに分けた。
「坂東、お前は俺と一緒に超高圧縮波動エネルギーを入れるカプセルの開発をするぞ。他の者は弾丸の改良、装甲融解装置の開発に当たってくれ。期日は5日だ。皆、頼んだぞ」
 真田の合図でそれぞれの開発に向かった。
「坂東、よく聞け。ハイパー波動砲エネルギーの100万分1のエネルギーで現行カートリッジ弾の100倍の破壊力がある。これからやることは、その為の小型で強度があるカプセルを作る」
「技師長、若しかしてありとあらゆる物に高圧縮波動エネルギーを使うつもりでは?」
「今回は、主砲と魚雷だけだ」 


 作業5日後――
「よし、カプセルは完成した。そっちの装甲融解装置は完成したか?」
 真田は部下に聞いた。
「はい、、、何とか完成しました」
 部下は超小型の装甲融解装置を真田に見せた。
「見事な物だ。よし、早速テスト製造だ」
 真田は、テスト製造に入った。
 数時間後、数回分の砲撃が出来るだけの砲弾が完成した。

 そのころヤマトは、第十一番惑星付近に達していた。

 

第8章END...


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