軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 9 章 -

- 1 -


 数日後・・・ヤマトは銀河の中を航行していた。
「レーダーに反応」
「なに!?敵か?所属は?」
 古代は、聞いた。
「艦籍、国籍は赤色星団かと思われます」
 その時、前方に閃光が走った。
 ズガガーン!
 敵弾が命中した。
「総員戦闘配備!」
「斉藤、何をしている。早く指示を出せ!」
 南部が斉藤を叱咤した。
「は、はい!主砲発射準備!!」
「主砲発射準備」
 南部が各砲塔に指示を出した。
「艦長、新開発の波動カートリッジ弾を使いたいのだが」
 真田は古代に聞いた。
「よし・・・テストも兼ねて使ってみましょう」
「新型波動カートリッジ弾を主砲に装填せよ」
 真田が急いで各砲塔に伝えた。
「装填完了まで10秒」
 各砲塔から装填完了の報告が来た。
「レーダー敵の位置、規模は?」
「敵の数約1000」
 その数を聞いて皆驚いた。
「第一砲塔は左舷側の敵を狙え。第二砲塔は右舷側の敵だ。第一副砲は正面の敵を攻撃せよ」
 ヤマトの巨大な砲塔が回転して砲身が敵に照準を合わせた。
「発射!」
 古代の命令で、主砲と副砲は火を吹いた。


 敵艦隊、司令艦――
「敵艦に発射反応!」
「全艦砲撃開始!!」
 司令の号令下、赤色艦から凄まじい砲撃が始まった。

 その時赤色指令艦は激しい衝撃に襲われた。
「司令!!!」
「如何した?」
「ヤマトの砲撃で艦隊の9割が消滅しました!!・・・」
 ヤマトから発射された波動カートリッジ弾は敵の装甲をいとも簡単に打ち破り、次々と周辺の艦に融爆していった。
 司令は驚きの表情を隠せなかった。
「こうなれば、あれを使う。赤色爆雷砲発射!」
 赤色司令艦から強力なエネルギーが放たれた。
「ふっふっふっふっ、あれを受けて反撃できる艦はない」


 ヤマト第1艦橋――
「敵旗艦に発射反応!」
「島、回避できるか?」
「無理です。間に合いません」
 その時、真田はある装置に手を掛けた。
「島、反転を急ぎ敵艦に垂直に向けろ」
 真田が言った。
「直撃まで後10秒!!」
 ヤマトが敵艦に垂直に向いた時、ヤマトは硬化物質で覆い尽くされたと同時に激しい衝撃が襲った。
 敵の攻撃は空間磁力メッキでそのまま跳ね返った。

 
 敵艦隊旗艦――
「司令、ヤマトに我らの砲撃が跳ね返されました。ワープで退避しないと・・・」
「ワープだ!ワープ!・・・・・・ぐわぁぁぁぁぁああ」
 敵は自ら放ったエネルギーをヤマトに覇ね変えされて宇宙のチリと化した。 



- 2 -



「聖大帝、残念な知らせがございます」
「・・・なんだ。言って見ろ」
「はっ。銀河系に向かわせた、第8艦隊が全滅致しました」
「何、如何言うことだ?デモン」
「それが・・・ヤマトに遭遇したものと思われます」
「うむ・・・我が帝国艦の装甲を打ち破るとは・・・。地球の艦もなかなかやるではないか」
 聖大帝はヤマト撃滅の為、艦隊配備の変更を考え始めた。
「デモン、白色彗星とヤマト撃滅の為の艦隊配備をしろ」
「聖大帝、全戦力の7割は白色彗星制圧に充てています。如何されますか?」
「ヤマトを甘く見るでない。あの艦はその白色彗星に勝ったのだぞ。戦力を6対4に編成し直せ」
「はっ」
「そうだ、デモン。我が帝国の配下にある銀河から戦力を呼び集めるのだ。・・・例の装置を使ってな」
 聖大帝は不気味な笑みを浮かべた。
「かしこまりました。直ちにシステムを作動させます」
 デモンは転移システム作動を兵士に命じた。

 赤色星団帝国本星の上空に次々と艦隊が現われ着陸態勢を取り始めた。
「聖大帝、支配銀河から増援が到着しました」
「よし。銀河のボラー連邦とディンギル帝国に消しかけて地球を占領しろ」
「しかし聖大帝、銀河には伝説の星が存在するそうです。怒りに触れれば我が帝国でも無事ではいられないかもしれません」
「ならば、あのガミラスを我らの下に従えさせるか・・・」
「聖大帝、ガミラスはヤマトと同盟関係にあります。偵察隊がヤマトとの接触を確認したそうです」
「映像はあるのか?」
「はい。残念ながらガミラスのオオカミに・・・」
「転移装置でボラーとディンギルに一万の艦を送ってやれ。それで、ガミラスを屈服させるのだ」
 聖大帝は、支配銀河から呼び寄せた増援艦にボラー本星に行くよう命じた。
「聖大帝の命だ。全艦ボラー本星へ転移装置で向かう」
「全艦、発進!」
 赤色星団の司令は全艦に指示を出した。
 デスラーは、赤色星団の魔の手が伸びていることをまだ知らない・・・

 

- 3 -



「長官、ヤマトから送られてきたデータです」
 参謀は長官に資料を渡した。
「うむ。・・・参謀、防衛艦の建造状況は?」
「旗艦、アンドロメダはやっと60%の状況です」
「封印された残りのアンドロメダを戦艦空母に改造するよう伝えろ」
「しかし長官、それを改造すとなると防衛艦の建造に影響が出ます」
「現在、戦艦と空母の完成数は?」
「戦艦が10、空母が3隻です」
「うむ・・・。やはり封印されたアンドロメダも使うしかないな・・・。直ちに改造命令を出せ」
「わかりました。改造命令を出します」
「大統領には私が報告しておく」
 長官はそう言うと大統領宮殿に向かった。

 地球――大統領宮殿・・・
「大統領、ご報告が御座います」
「藤堂くんか・・・何か用かね?」
「実は・・・」
「なに?ヤマトが謎の敵に遭遇しただと?」
「はい。後、ディンギルの残党と、テスト航海中にボラー連邦とも・・・」
 大統領の顔色が変わった。
「そうか・・・。良かろう。君の言うとおりにしよう。地球防衛艦隊の再建を急いでくれたまえ」
「有難うございます」
 長官は一礼して大統領執務室を後にした。

「長官、如何でしたか?」
 参謀が聞いた。
「大統領の許可は出た。改造プランを明日まで提出しろ。その後防衛会議を開く」


 翌日、緊急の防衛会議が開かれた。
「今日の防衛会議には大統領及び首相にも御出席頂いている。・・・皆も知っての通り、今急務なのは防衛艦隊の再建が急務であるが過去の経験を生かさねばならない。既に旗艦アンドロメダは自動管理方式システムを撤去しヤマト式のシステムに変更中である。・・・参謀、アンドロメダ型戦艦空母の建造プランを出したまえ」
 参謀は、改造責任者に作らせたプランをスクリーンに映した。
「封印されたアンドロメダをアンドロメダ型戦艦空母に改造した場合、船体はアンドロメダより大きくなってしまいます」
「如何言うことだ?」
 大統領が尋ねた。
「簡単に申し上げますと、アンドロメダのエンジンを搭載した場合、格納庫に大量の戦闘機を積みますから全長が400メートルと防衛艦最長となります」
「うむ。しかし艦隊の長距離移動が可能だな」
「はい。それに艦隊の燃料、物資等も大量に積み込めます」
「何隻ほど建造するのかね?」
 大統領は聞いた。
「最低でも10隻は必要かと思われます」
「いくらなんでも多くないか?」
「ヤマトから送られてきたデータでご存知だと思いますが、赤色銀河の艦隊は1艦隊だけでも軽く1000隻の大艦隊です。それを考えますと、アンドロメダ型戦艦空母10隻、アンドロメダ級戦艦20隻を建造する必要があります」
「うむ・・・。建造を急いでくれたまえ」
 大統領の指示はすぐさま建造ドックに伝えられた。
「なお、システムはヤマト式でいきたいと思いますが・・・」
 改造技師は長官の顔を見た。
「それで、いってくれ」
「参謀、主力戦艦、空母、駆逐艦、巡洋艦の建造数は?」
 大統領が聞いた。
「今現在、戦艦が20、空母が5、巡洋艦が50、駆逐艦が100ほどです」
「空いたドックからアンドロメダ型戦艦空母の建造に切り替えろ。後、アンドロメダ型主力艦を増産する」
「長官、何隻ほど建造する予定です・・・?」
「大体、20隻を予定している。・・・大統領、アンドロメダは旗艦と主力戦艦、戦艦空母の計31隻でよろしいですか?」
「うむ。君が必要と思うのなら建造したまえ」
 大統領は書類にサインをした。
「参謀、アンドロメダ級戦艦とアンドロメダ型戦艦空母の建造配分を決めろ」
「はっ、はい直ちに決めます」
「1隻ほど防衛軍ドックで即急に建造し、コスモナイト輸送に当てデータを収集する」
 工場長は製造ラインの急な変更で慌てていた。

 

 - 4 -



 ボラー連邦本星、衛星軌道付近――
「首相、衛星軌道付近に未確認艦が現われました」
 ボラー兵士はスクリーンに映した。
「何処のやつだ?」
 マルチェンコフは聞いた。

 赤色艦隊司令艦――
「ボラーの様子は?」
「はっ、ボラー連邦星から出撃してくる模様です。攻撃してくる様子はありませんが、如何されますか?」
「司令艦に通信を繋げ。直接、私が話す」
 赤色帝国軍兵士は通信装置を操作してボラーに繋いだ。
「ワシはボラー連邦首相『グレート・マルチェンコフ』である」
「私は赤色星団帝国・・・」
「このボラー連邦に喧嘩を売るきか?」
「例の密約の事はお忘れですかな?」
「・・・何故ここまで来た?」
 グレート・マルチェンコフは聞いた。
「我らの偉大な指導者、レッド・グレート聖大帝の命で、ボラー、ディンギルに助勢してガミラスと地球を叩けと命じられている」
「・・・良かろう、着陸するが良い」
 通信は切れた。

「全艦、ボラー本星に着陸せよ」 
 赤色の大艦隊はボラーに着陸をはじめた。
「我らはボラー首相と戦略協議終了後、手始めにデスラーを攻撃する。幹部以外の者は艦に残り出撃に備えよ」

 赤色艦隊はボラー第一空港に着陸した。
「私は赤色星団第89〜100艦隊司令です」
「私はボラー連邦、ハスキンです。作戦本部へご案内します」
 ハスキンは赤色星団司令をグレート・マルチェンコフとディンギル帝国大神官大総統ルガーの待つ所へ案内した。

「グレート・マルチェンコフ、隣にいるのは誰だ?」
 赤色星団司令は聞いた。
「ディンギル帝国の新たな指導者、ディンギル帝国大神官大総統ルガーだ。彼は、地球とヤマトへ怨詛を持っている」
「戦力不足なので協力を申し出た。我らも彼らの持つ物質転送装置が欲しいので・・・」
 グレート・マルチェンコフが言った。
「ガミラスの物より強力だ」
 ルガー言った。
「我が父は之でアクエリアスをワープさせ、地球を後1歩で手に出来る所までいったが・・・」
 最後は如何しても言えなかった。
「我らも地球に艦隊を1つ葬られた。いや2つだ」
「聞いた話によると、赤色星団は1艦隊1000を超える大艦隊だと?」
「だがヤマトは主砲の一撃で艦隊の9割を葬ってくれた」
 グレート・マルチェンコフとルガーは驚いた。
「1000だと?。それは我がボラーでも艦隊3つ分だぞ」
「ヤマトめ・・・あの時も我が切り札、超大型惑星破壊ミサイルをふっ飛ばしおって」
 ボラー、ディンギル、赤色星団の代表の協議は長時間に及んだ。
「ヤマトとデスラーが合流すると厄介になる・・・先にデスラーの戦力を削ぎ落とすか?」
 3人は頷いた。
「我が帝国も地球侵略の前に実戦経験をした方が良いだろう」
 赤色帝国艦隊指令が言った。
「だがガルマンはそう簡単には戦力を削ぎおとせんぞ。何しろデスラーとガルマンのオオカミ、ガルマンウルフは特に警戒せねばならぬ」
 グレート・マルチェンコフが言った。
「まずはガルマンの戦力を分散させて叩くしか無いかな」
 ルガーが言った。
「ハスキン、技術大佐を・・・」
 ハスキンは技術大佐を呼んだ。
「技術大佐、例の装置はまだか?」
「はっ、研究の結果やっと制御装置が完成。取り付けに入りました」
「ハスキン、お前も出撃し、テストしてこい。出撃は明朝で宜しいかな?御二方」
 グレート・マルチェンコフはディンギルと赤色艦隊司令に聞いた。
 二人とも頷いた。

 

- 5 -

 

 ガルマン・ガミラス星――
「総統、警戒衛星がボラーと―――」
「如何した?」
「それが、、、ディンギルの艦隊と未確認艦隊が進撃してくるのを捉えました!あと数時間で我が本星に到着します!!」
「全艦発進せよ!」
 デスラーはキーリングに命じた。
「ドメラー艦隊、フラーケン艦隊は私と共に出撃する」
「タラン、行くぞ!!」

 デスラー艦艦橋では兵士達が慌しく発進準備をしていた。
「あっ、デスラー総統にタラン副総統。発進準備は既に整っています」
「よし。発進!!!」
 デスラー艦隊はドックから出撃して行った。
「総統に報告。敵連合艦隊の攻撃で先発隊全滅」
「何?全滅だと」
 デスラーの顔が険しくなった。
「敵は大量にミサイルを発射!ミサイルに気をとられている間に一斉砲撃で・・・」
「総統、もしや敵は我らの戦法を分析してきたのでは・・・?」
「有り得るかもしれないな・・・野蛮な奴らだけあって卑怯極まりない」
「それと総統、兵士の報告によりますと、我が艦隊の消滅直前にブラックホール反応があったそうです」
「レーダー、敵の位置は?」
「左舷より敵大艦載機部隊接近」
 その時敵艦載機による猛攻が始まった。
「全空母、直ちに艦載機を発進させろ」
 発進したガミラスの戦闘機は、敵の戦闘機によって次々撃墜されてしまった。
「くっ、、全艦、空母の援護をしろ!!」
「!!敵艦より砲撃!!」
 ガミラス兵士が報告する。
「全艦、応戦!!」
 デスラーが言った。
「敵艦載機、我が艦隊に接近!!」
「高角砲、射撃開始!!第二次戦闘機隊、発進!!」
 艦隊からの砲撃もあり、敵戦闘機が徐々に数を減らしてきた。ガミラス戦闘機隊は徐々に数を増やし、反撃に出た。
「敵主力部隊接近!距離一万宇宙キロ!!」
 その間にもデスラー艦隊はあちこちから炎と煙が吹き出していた。
「ハイパー・デスラー砲、発射用意!」
 デスラーが言った。
「ハイパー・デスラー砲、発射用意!」
 タランは復唱した。
「射程内まで後、5分」

 敵艦隊旗艦――
「デスラー艦隊は沈黙」
「全艦載機は帰還せよ。ハイパーブラックホール砲用意!」
 ハイパーブラックホール砲装備艦司令は命じた。
 その艦に乗っていてのはハスキンではなくハスキンの部下だった。
「ハイパーブラックホール砲最大射程まで6分!!」

 デスラー艦・・・
「ハイパー・デスラー砲エネルギー充填200%」
 デスラーはトリガーに手を掛けた。
「総統、有効射程距離に入りました」
「よし。ハイパー・デスラー発射!」
 デスラーがトリガーを引くとデスラー艦艦首発射口から凄まじい閃光と共にエネルギーが打ち出された。

 エネルギーの束は、まっすぐ敵艦隊へと伸びていった。

「デスラー艦に高エネルギー反応!」
「何!?何を撃った!?」
「おそらくデスラー砲です」
「全艦、小ワープ!」
「デスラー艦隊を包囲せよ!」
 敵連合艦隊はワープし始めた。しかし、約半数の艦隊はデスラー砲で消滅してしまった。
「全艦、ミサイル攻撃開始!目標、デスラー艦隊機関部!!・・・発射!」
「!!司令、デスラー艦隊がいません!!!」
 ミサイルが発射されるも、ミサイルの爆発は起こらなかった。
「デスラーは何処だ!!?」
 その時、艦が激しい衝撃にみまわれた。
「レーダー、デスラーは何処だ?何処から攻撃しているのだ」
「艦隊左舷に敵艦載機出現・・・!!!」
 レーダー兵は顔面蒼白になった。
「何をしている!?迎撃機を出して打ち落とせ!!」
 その時には空母は数隻しか残っていなかった。
「司令、敵艦載機の攻撃により我が空母艦隊にも被弾した模様!!発進には時間がかかるかと・・・。・・・もしや之はボラーが言っていた『デスラー戦法』では・・?」
「おのれ・・・。ミサイルを全弾ガルマン星方面に放て!!」
 赤色艦隊はミサイルを雨のようにガルマン星へ放った。
「全艦、ワープ準備!!ボラー本星で態勢を立て直す」
 その時ミサイルが艦隊を襲った。
「左舷補助エンジン被弾!!!」
「ワープを急げ!!」
 赤色艦隊は空間を歪めてワープしていった。

赤色艦隊が食らったミサイルは本星まで後退していたドメラー艦隊の瞬間物質移送機で送り返されたミサイルだった。

「全艇通常空間へ浮上!!」
 ガルマンウルフは命じた。
「次元潜航艇通常空間へ出ます」
「よし、全艇母星へ帰還する。ワープ!」
 フラーケンは命じた。

 

- 6 -

「ワープ終了!」
「司令、デスラー総統から通信です」
「敵は如何した?」
「亜空間魚雷で攻撃しましたが、ワープで逃げた模様です」
「そうか。おそらく態勢を立て直して更に戦力を増強して攻めて来るに違いない」
「総統、部下からの報告によりますと、西部前線部が謎のミサイル攻撃で壊滅状態だそうです」
 その報告が武士デスラーに怒りの炎を灯した。
「そうか・・・。分かった。ご苦労だったな。直ちに帰還しろ」
 デスラーは通信を切った。

「・・・タラン、フラーケンから報告があったミサイルの解析は済んだか?」
「分析兵、総統に報告を」
「はっ。前線からのデータによるとボーラーチウム100が検出されました。しかしミサイルの材質はボラーの物ではないそうです」
 兵士は映像をスクリーンに映した。
「あれは・・・ハイパー放射ミサイル・・・!!」
 デスラーは口ぶさんだ。
「総統、ヤマトがテスト航海中に遭遇したミサイル片と材質が一致しました」
「タラン、ヤマトへ電文を送れ。対ハイパー放射ミサイル装置の図面を送ってもらうのだ。それを元に究極の対ミサイル防御装置を兵器開発部に急ぎ作らせるのだ」

 ヤマト――
「艦長、デスラーから電文です」
「相原、読め」
 相原は電文を読んだ。
「デスラーの艦隊がディンギルのハイパー放射ミサイルにやられただと・・・?デスラーは無事なのか?」
「はい。デスラーは無事だそうです」
「真田さん、図面を暗号化し、送っては?」
「実はまだ皆に言っていなかったが、こんなこともあろうかと対ハイパー放射ミサイル装置は改良に成功、既に取りつけてある」
「では真田さん、その改良型の図面をデスラーに送ってください」
「うむ。俺は暗号化して送るため一寸席をはずすぞ」
 真田はそう言って第一艦橋から出て言った。

 10分後・・・
「暗号化終了だ。相原後は頼むぞ」
 真田は暗号化したデータを相原に託した。
「・・・真田さん、送信終了しました」

 ガルマン星――
「総統、ヤマトより暗号データーです」
 キーリングはデスラーに暗号データを記録した記録装置を渡した。
「これに記録しているのか?」
「はい」
「キーリング、直ちに再生機にかけろ」
 デスラーは命じた。
 キーリングは親衛隊に手渡した。
「デスラー総統、再生準備完了しました」
 スクリーンに映された設計図を見たデスラーは頷いた。
「うむ・・・ヤマトの強さの秘密はこれだったか・・・。タラン、全軍を一から鍛え直すぞ」
「総統、ドメラー艦隊も鍛え直すのですか?」
「そうだ。最も厳しい訓練をさせろ。我がガルマン・ガミラスの持てる力を全て注ぎ込んで最強の戦闘訓練用無人艦隊を作り、実戦さながらの演習だ」
「総統、もしかしてヤマトを・・・」
「ウラウルフには既にプログラム作成を指示してある。ありとあらゆるデータと予想される攻撃パターン等をランダムで行うようにな」
 デスラーが言った。
「タラン、あの図面は何だと思う?」
「私には、砲弾のように思えますが・・・」
「ヤマトには感謝せねばならぬな・・・タラン」
「はっ、総統!」
 ヤマトからの贈り物は『対ハイパー放射ミサイル・新型波動カートリッジ弾』の設計図だった。
「ところで総統、宇宙一固い装甲用の鉱石捜しは難航している模様です」
「うむ・・・・そうだタラン。もし大量に見つかれば、地球にも送ってやれ。それでヤマトも、ほかの艦も強化出来るだろう」
「そ、総統!!!デスラー総統!!!!」
 そこへ兵士が駆け込んできた。
「如何したのだ?」
 兵士は息を切らしながら言った。
「やりました!!例の金属が見つかりました!!しかし、採掘しようにも刃が立ちません・・・」
「破片だけでも採取できないのか?」
「いえ、砲撃してやっとの事で破片だけは取ってきました。これがそれです」
 超金属の破片をデスラーに手渡した。
「うむ。ウラウルフを呼んで来い」
 デスラーはウラウルフを呼び出した。
「デスラー総統、お呼びですか?」
「色々と忙しいと思うが、君には最働いてもらわなければならなくなった」
 デスラーはウラウルフに謎の鉱石を手渡した。
「総統、もしやこれは・・・」
「うむ。これこそ長年捜し求めた鉱石だ。ウラウルフ、採掘隊を派遣せよ」
 デスラーはウラウルフに命じた。
「はっ、直ちに派遣いたします。採掘隊発進せよ」
 ウラウルフは部下に命じた。
 発掘隊が次々と飛び立っていった。

第9章END...


次章「第10章」へ

>>再建篇トップへ戻る

※当作品は、原作とは一切関係ありません※
COPYRIGHT (C) グレートヤマト/軍艦やまと<宇宙戦艦ヤマト-再建篇->製作委員会