軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 14 章 -

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「これより本艦は、ミサイル破壊のため発進する。総員配置に就け!」
 古代はマイクで艦内に流した。
「島、補助エンジン始動」
 古代は島に命じた。
「補助エンジン始動」
「補助エンジン始動!」
 山崎はエネルギーパネルを見ながら機関室に指示を出した。
「波動エンジンへの閉鎖弁オープン」
「太助、作業をもっと早く出来るようにさせろ!ミサイルが地上に落ちるぞ」
 山崎は声を尖らせて徳川に激を飛ばした。
「フライホイール及びスーパーチャージャ始動!」
 太助は機関員を激しく指導し始めた。
「波動エンジン接続」
「ヤマト発進!」
 ヤマトが秘密ドックからその巨体を現した。
「波動エンジン点火」 
 ヤマトのエンジン噴射口から勢い良くエネルギーが噴射され上昇して行った。
「主翼展開!」
 ヤマトは主翼を展開して大気圏内を上昇していった。

 ヤマトの後を追うように、数隻の艦が大気圏内を上昇する。
「こちら、アンドロメダ型戦艦空母艦長です。完成した防衛艦隊を率い、ミサイルを迎撃し、ヤマトの発進を見届けるよう長官に命じられました」
 アンドロメダ型戦艦空母の艦長が報告してきた。
 水谷指令のアンドロメダを始めとする本当の主力艦はまだ完成していない。
 防衛軍は現有艦でミサイルを撃ち落とすよう、アンドロメダ型戦艦空母艦長に命じたのだった。
「アンドロメダ型戦艦空母より主力艦へ。波動砲発射体型をとれ。駆逐艦、巡洋艦は魚雷で援護を」
 アンドロメダ型戦艦空母と主力戦艦は波動砲発射体型をとってエネルギー充填に入った。
「敵ミサイル群第一波接近!!本艦隊との接触まで約30秒!!ミサイル数、約・・・っ!!!!!」
 レーダー手は言葉を失った。
「駆逐艦並びに巡洋艦、迎撃ミサイル発射!」
 駆逐艦と巡洋艦から迎撃ミサイルが発射された。敵ミサイルが次々と打ち落とされていく。だが敵のミサイルが多すぎた。駆逐艦と巡洋艦のミサイルは底をついてしまった。

「艦長、駆逐艦、巡洋艦の迎撃ミサイル尽きた模様!!」
 大田は報告した。
「機関停止。波動砲緊急発射準備!」
 古代は波動砲発射準備を命じた。

 

- 2 -


「エネルギー充填完了」
「全艦、発射!」
 アンドロメダ型戦艦空母と主力戦艦からエネルギーが撃ち出された。
 防衛艦隊の波動砲は次々とミサイルを飲み込んでいった。だが全てのミサイルを破壊できなかった。
「艦長、敵ミサイル、なおも接近中!!」
 兵士は悲鳴にも似た声で報告した。
「うろたえるな!波動砲第二弾用意!!!」
 アンドロメダ型戦艦空母艦長言った。
「ですが、エネルギー充填が間に合うか・・・」

 ヤマトでは波動砲発射準備が進められていた。
「ミサイル接近!!ヤマトまで後60秒。数、約3000!!!」
 大田は叫んだ。
「エネルギー充填200%」
 山崎は発射準備を進めていた。
「ヤマトまで後20秒!」
「ターゲットスコープオープン。電影クロスゲージ明度20」
「対ショック対閃光防御!」
「発射10秒前」
「・・・4,3,2,1、発射!」
 斉藤はミサイルに照準を合わせてトリガーを引いた。
 ヤマトから撃ち出されたエネルギーは迫るミサイルを飲み込んでいった。
 すさまじい閃光と爆音が、当たり一帯を包んだ。
「敵ミサイル、全弾破壊を確認!」
 大田は報告した。
 
「あれが、ヤマトの波動砲・・・」
「ミサイルはヤマトの波動砲で消滅した模様!!助かりましたね・・・。さすがヤマトです」
 戦艦空母の兵士は報告した。
「波動砲発射準備解除」
 戦艦空母艦長は全艦に命じた。
「艦長、ヤマトより入電!」
「うむ。繋いでくれ」
 戦艦空母艦長は言った。
「こちら、アンドロメダ型戦艦空母、艦長。先ほどは助かりました。ありがとうございます」
「こちらヤマト艦長古代進。これより本艦は、通常航行にて銀河系中心部へ向かいます」
「了解しました。地球は我々にお任せください。もうじき、水谷指令が乗艦される新鋭艦も竣工するそうですから」
「地球の方はお願いします」
「ヤマトの御武運をお祈りします」
 通信はそういって切れた。 

 

- 3 -


「これより本艦は、通常航行にて銀河系中心部に向かう。総員配置につけ!!」
 古代は艦内放送を流した。
「波動エンジン点火!」
「ヤマト発進」
 ヤマトは少数の防衛艦の見送りを受けて銀河系中心部へ向かって発進した。

「長官、ヤマトが銀河系中心部の戦闘調査のため発進して行きました」
「そうか・・・。参謀、残りの防衛艦の建造状況は?」
 長官は参謀に聞いた。
「時間のかかる旗艦以外は一両日中には完成すると思います」
「旗艦アンドロメダは後どのくらいかかるのだ?」
「エンジンの改装、さらに主砲と波動砲の改良あるので、完成には後1週間はかかると思われます」
 参謀が言った。そしてさらに「予定より既に2週間オーバーしていますが・・・」と言いにくそうに付け加えて言った。
「参謀、水谷君を呼んでくれ。直接話がしたい」
「はっ。わかりました」
 参謀はアンドロメダ建造ドックにいる水谷指令を呼んだ。
「参謀、私の車を用意しろ」
 長官は参謀に車を用意させると、それに乗り込んでドックへと向かわせた。

「水谷指令、司令部から呼び出しです」
 アンドロメダ配属の兵士は報告した。
「わかった。すぐ行くとお伝えしてくれ」
 水谷は兵士に命じた。
 ドックには迎えの車が来ていて、水谷指令はそれに乗車した。

 

- 4 -


「長官、急な用とは何ですか?」
 水谷指令は長官に聞いた。
「艦隊配備の事で相談があるのだ」
 長官と水谷は司令部に向かう車の中で話を始めた。
「水谷くんは、艦隊をどのように配置するつもりか?」
「はい。戦力を集中させてしまうと、一度にやられてしまう可能性が出てきます。したがって私は、戦力は分散して配置しようと考えています。大体10艦隊くらいになりますかね」
「うむ。そうなるとアンドロメダ級戦艦2隻を一艦隊に当てるのか・・・」
「はい」
「それも妥当な選択だな。編成後、直ちにテスト航海を兼ねたパトロール任務にだそう」
「決戦時は土星空域を絶対防衛線にしたいのですが・・・」
「話は此処までだな・・・」
 2人の乗車する車が、司令部に着いたのだ。
「水谷君、君も艦隊編成の防衛会議に出てくれ」
 長官は切り出した。
「決戦時には君の旗下になる艦隊だ。必ず出席してくれたまえ」
「はっ。承知しました」

 その日の昼、防衛会議室――
「これより、防衛艦隊の編成会議を行う」
 そこには各艦の艦長が集まっていた。
「先ず始に第一艦隊に配備する艦を決める。参謀、例の編成表を皆に配ってくれ」
 長官は参謀に命じた。
 参謀は部下に書類を配らせた。
「旗艦はアンドロメダ。非常時には全艦隊の旗艦になる」
「アンドロメダ級戦艦は何番艦を配備するかな」
 数分の議論の末
「4番艦と5番艦を第一艦隊に配備する」
 こうして次々編成が決定されていった。

「之にて艦隊編成会議を終了する」

 

- 5 -


長官室――
「水谷君、艦隊配置はこれで大丈夫かな?」
「艦隊編成は良いですが、乗組員が・・・。艦はよくとも、中の人間が駄目なら意味がありませんからね」
 その通りだった。今の地球艦隊で戦闘経験が豊富な者は、ヤマト乗員くらいだった。
「実戦経験のある者は、ヤマトのテスト公開に同行した数名だけか・・・」
 長官と水谷は最後の大きな問題の議論の詰をした。
「実戦で慣れてもらわねばならないな」
「参謀、各艦の乗組員の人事は進んでいるか?」
 長官は参謀に聞いた。
「はい。既にメインのアンドロメダの人選は完了しています」
 既に決まっていたのはヤマトのテスト公開時に同行していたアンドロメダの幹部とそれに従事する戦士だけだった。
「うむ。他の艦の人選を急いでくれ、参謀」
 長官は参謀に人選を急ぐように命じた。

 

第14章END...


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