軍艦やまと

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- 第 21 章 -

- 1 -

 ネオ・デスラー艦――
「艦の復旧率90%」 
 ウラウルフは報告した。
「ウラウルフ、ドメラー艦隊の修理状況を報告したまえ」
「ドメラー艦隊の修理状況、現在30%」
「ウラウルフ、作業を急がせろ! 何時敵が襲撃して来るか分からないのだぞ」
「はっはっ、作業を急がせます」

 ネオ・デスラー艦内――
「作業を急げ!」
 ウラウルフは部下に激を飛ばしていた。
 ネオ・デスラー艦内のドックは戦場の様相で損傷した艦の修理をしていた。
「ウラウルフ長官、各砲等の自動カートリッジ装填装置は修理に時間が掛かりそうです」
「原因は何だ?」
 ウラウルフは技術兵に聞いた。
「本星での無理な改造が原因かと」
「急いで艦隊の再建をしたから今になって問題が出たか・・・戦闘中に出なくてすんだ」
「此のことを総統に報告しておいたほうが良いかもな・・・」
 ウラウルフは呟いた。

 ネオ・デスラー艦艦橋――
「総統、艦内工場のウラウルフから連絡です」
 タランは回線を現場と繋いだ。
「何だ?ウラウルフ」
『ドメラー艦隊の修理中に砲撃システムの不具合が見つかりました』
「故障箇所は何処だったのか?」
『カートリッジ弾の自動装填装置です』
「原因は何だったのだ?」
『ドメラー艦隊の砲口系よりカートリッジ弾の方が大きかった為、輸送ラインで詰まる現象が発生したものと思われます』
「ウラウルフ、ガルマン星に帰還するまでにドメラー艦隊を万全の状態に整備するのだ!」
『はっはっ、ガルマン星に帰り着くまでには必ずや・・・』
「頼むぞ!ウラウルフ・・・たった今を持って「ガルマン・ガミラス帝国科学局技術長官」に任ずる」
 突然の出来事にタラン以下兵士たちは呆然とした。
『総統の御期待に沿えるようがんばります』

「総統、突然の人員配置の変更は混乱をきたす恐れが・・・」
「タラン、先の連合軍との戦闘で技術長官と、科学局長の二人を失っているのだ!」 
「しかし、総統!ウラウルフなら誰もが認める科学技術者です。表向きは軍事会議で決められては?」
「その件については母星に帰ってから協議しよう」
 ウラウルフの人事の話は此処で一旦中断した。

「総統、暗黒星団帝国の侵攻に備えて浮遊隕石に模した監視衛星を出されては?」
 タランはデスラーに進言した。
「監視衛星を投下せよ!」
 ネオ・デスラー艦から浮遊隕石に模した監視衛星が出された。 

 

- 2 -


 超巨大要塞ゴルバ――
「聖総統、まもなく大マゼラン雲です」
 メルダーは報告した。
「カザンが謎の敵との戦闘で果てた場所か・・・」
「そうです」
「要塞を止めろ!戦闘機を出して敵の痕跡を探すのだ!」
 聖総統は命じた。


 要塞から無数の戦闘機が飛び立って敵の痕跡を探しだした。
「此方、B空域。敵の痕跡発見できず」
 各探索班から聖総統に報告が寄せられた。
「此方、F班。敵の残骸と思われる破片を発見!」
「破片を回収して来い!」
 聖総統は破片を回収する様命じた。

「聖総統に報告!銀河系方面バラン星付近に敵発見」
 レーダー兵は報告した。

「全機帰還せよ!之より敵の撃滅に向かう」
 聖総統の命令で戦闘機が続々帰還した。


「ワープ!」
 聖総統の命で要塞はワープして行った。


 ネオ・デスラー艦――
「総統、監視衛星が情報を送って参りました」
 タランは報告した。
「スクリーンに映せ!」 
 デスラーが命じると兵士はスクリーンに映し出した。
「何だ?あの要塞みたいな物は・・・」
「総統、あの物体の形には見覚えがあります」
「言って見ろ!タラン」
「はっ、ゴルバです。以前、撃滅した敵の親玉だと思います」
 
「タラン、ドメラー艦隊に出撃準備を命じろ!」
「ドメラー、敵の襲来に備え出撃準備をせよ」
 タランはドメラーに出撃準備を命じた。
「ドメラー、直ちに出撃準備に入ります」
 そう言うとドメラーはデスラー艦橋から艦隊格納庫へ急いだ。

 艦隊格納庫――
「ウラウルフ、整備状況は如何だ?」
「ドメラー司令、整備は万全のはずです。それともう一つ私の地位はドメラー司令より上なのですが・・・」
「そうだったな・・・」


 超巨大要塞ゴルバ―― 
「聖総統に報告!カザンをやった敵はオクトパス星団に停泊中の模様」
「背後より奇襲をかけるのだ!」
「最新鋭の巨大グロデーズを差し向けるのだ」
 聖総統は新鋭艦をデスラーに差し向けるように命じた。

 最新鋭艦旗艦――
「本艦隊は之よりオクトパス星団に停泊中の敵の撃滅の為出撃する。全艦発進!」
 聖総統の母艦から新鋭艦隊がデスラー撃滅の為、出撃して行った。

 此の模様はデスラー艦も捕らえていた。

 
 ネオ・デスラー艦――
「総統、敵が出撃してきた模様です」
 タランは報告した。
「反転、七色混成発光星域に進路を取れ!」
 デスラーの命令で艦を反転させ七色星団に進路をとった。

 

- 3 -


 最新鋭艦隊旗艦――
「艦長、間もなく七色星団です」
 兵士は報告した。
「敵の位置は何処だ?」
「判りません。レーダ反応していません」
「反転、此のガスから脱出するのだ!」
 新鋭艦隊の艦長は命じた。


 ネオ・デスラー艦――
「総統、敵は七色星団のガスの中と思われます」
「ドメラー艦隊、発進せよ!」
 デスラーはドメラー艦隊の発進を命じた。


 ドメラー艦――
「全艦、デスラー艦の前へ」
 ドメラー艦隊は、ネオ・デスラー艦の前へ移動した。


 ネオ・デスラー艦――
「タラン、ガス帯を挟んだ対岸にドメラー艦隊を送ってやれ!」
「瞬間物質移送機作動用意!」 
 タランは瞬間物質移送機の作動準備を命じた。
「ドメラー艦隊、ワープ光線エリアに入りました」
 兵士は報告した。
「放射!」
 デスラーが放射を命じるとドメラー艦隊は次々ワープさせて行った。

 新鋭艦隊旗艦――
「艦長、間もなくガス帯から離脱します」
 兵士は報告した。
「前方に敵確認!」
「何?敵だと!所属は?」
 艦長は、兵士に聞いた。
「艦籍、国籍共に不明!」
「全艦、戦闘配備!」


 ドメラー艦隊――
「ガス帯より暗黒星団帝国艦出現!」
「全空母へ、直ちに全戦闘機を発進させよ」
 ドメラーの命令で戦闘機が次々飛び立って行った。


 新鋭艦隊――
「艦長、敵戦闘機急速接近中!」
「小ざかしい。対空砲で打ち落とせ!」  
 艦長はガルマン機の撃墜を命じた。


 ガルマン戦闘隊長機――
「全機、敵艦に攻撃開始!」
 ガルマン機は暗黒星団帝国新鋭艦隊に攻撃を開始した。
 ガルマン機の猛攻にも関わらず敵艦には傷一つ付かなかった。

 逆にガルマン機は次々撃墜されていった。
「ドメラー司令、敵にミサイル攻撃も通じません」
 ガルマン戦闘機隊長は報告した。
 

 新鋭艦隊――
「全艦、砲撃開始!」
 新鋭艦隊艦長は命じた。


 ドメラー艦隊――
「見方戦闘艦被弾!」
 兵士は報告した。
「全艦、主砲発射!」
 ドメラーは主砲発射を命じた。

「司令、通常攻撃がまったく敵に通じません」
 ドメラー艦隊の砲撃はまったく通じなかった。


 新鋭艦隊――
「全艦、ハイパー・ベータ砲発射準備!」
 艦長は新装備のハイパー・ベータ砲の発射準備を命じた。


 ドメラー艦――
「全艦、新型カートリッジ弾を主砲に装填せよ!」
 ドメラーはカートリッジ弾の装填を命じた。
「ドメラー司令、敵艦隊の艦首に熱源反応が急速上昇中です」
 兵士は報告した。
「全艦、小ワープ用意。敵の発射と同時にワープ敵艦隊の両舷から集中砲火だ!」
  

- 4 -

 


 新鋭艦隊――
「エネルギー充填完了!」
 兵士は報告した。
「ふっふっふっふっふっ。全艦、ハイパー・ベータ砲発射!」
 新鋭艦隊艦長はハイパー・ベータ砲の発射を命じた。
 
 新鋭艦隊から強力なエネルギーがガルマン艦隊に発射された。
「之で、カザン司令の敵が討てたぞ!わっはっはっ」
 

 ドメラー艦――
「司令、敵より強力なエネルギーが発射されました」
 兵士は叫んだ。


 新鋭艦隊――
「全弾命中!」

 ドメラー艦――
「ワープ!」
 ドメラーはエネルギー光線との距離を測ってワープを命じた。
 ドメラー艦隊は空間を歪ませてワープして行った。
 ドメラー艦隊がワープ空間に消え後、艦隊がいた場所を敵のエネルギーが通過した。

 新鋭艦隊――
「敵艦隊、ワープで逃げた模様」
「敵の位置を探せ!」


 ドメラー艦隊――
「ワープ終了!」
「全艦、砲撃開始!」
 ドメラーはワープ終了の報と同時に攻撃を命じた。


 新鋭艦隊――
「艦隊両舷敵出現!」
「第一砲塔被弾!」
「応戦しろ!」
 その時、艦橋付近にガルマンカートリッジ弾が命中した。
「ぐわぁ」
 新鋭艦隊はドメラーの頭脳戦の前にあっさり敗れた。


 ドメラー艦――
「敵艦隊、壊滅!」
 レーダー兵は報告した。
「当方の被害は?」
 ドメラーは聞いた。
「我が艦隊の損害、駆逐、巡洋、主力の4分の1を敵艦隊の砲撃で失いました。」
「新たな敵が現れる前に総統の母艦に帰還する。全艦続け!」 
 ドメラーは艦隊に帰還命令をかけた。

 

- 5 -


 ネオ・デスラー艦――
「総統、七色星団付近の暗黒星団帝国の艦をドメラーが撃破いたしました」
 タランは報告した。
「ドメラー艦隊帰還中・・・」
「収容ドックを開け!」
 デスラーは収容ドックを開くよう命じた。

 

 超巨大要塞ゴルバ――
「聖総統、また、残念な御報告が・・・」
 メルダーは力なく言った。
「若しや、我が帝国の最新鋭艦隊も撃滅されたとでも言うのでは無いだろうな・・・」
「その通りです。最新鋭艦隊も撃滅されました」
「おのれ〜最新鋭艦隊も葬ってくれた輩は何処のどいつだ!」
「こうなったら、ワシ自ら此の超巨大要塞ゴルバを持って撃滅してくれる」
 聖総統は、帝国の大事な艦隊を次々打ち破った謎の敵を自ら倒す決意をした。
「謎の敵は、現在銀河系方面に航行中!」
 兵士は報告した。
「良し、背後から奇襲を掛けるワープ!」
 聖総統はワープを命じた。
 聖総統の超巨大要塞は空間を歪めてワープして行った。

 
「ワープ終了!敵艦まで5000万宇宙キロ」
 兵士は報告した。
「敵が気づいた様子は?」
「今のところ気づいた様子は在りません」
「直ちに艦載機を発進させよ!」
 聖総統は艦載機の発進を命じた。
「敵を発見し次第、敵の目と耳を破壊するのだ」
 長巨大要塞から数多の艦載機がデスラー艦目掛けて飛び立った。


 ネオ・デスラー艦――
「総統、背後より敵艦載機群が急速接近中です」
 兵士は報告した。
「直ちに迎撃機を発進させよ!」
 デスラーは迎撃機の発進を命じた。
「迎撃機の発進間に合いません」
 兵士が報告した時、敵艦載機の猛攻が始まった。
「左舷、機雷発射口被弾!」
「迎撃機の発進まで、対空砲で撃ち落とせ!」
 デスラーの命令でネオ・デスラー艦の無数の対空砲が各所から敵機を撃ち落していった。


 長巨大要塞――
「聖総統、派遣した艦載機の半数が敵の対空砲で壊滅しました」
「おのれ〜気付きおったか・・・」
「まるで、ヤマト並みの戦闘力です」
「何?ヤマト並みの戦闘力だと!」
「次の手は如何します?聖総統!」
「一旦、全機を引き上げさせろ!」
 聖総統は全艦載機の引き上げを命じた。


 ネオ・デスラー艦――
「総統、敵機が引き上げて行きます」
「反転、敵機を追跡せよ」
 デスラーは敵機の後を追うように命じた。

 

第21章END...


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