軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 23 章 -

- 1 -

 ドメラー艦――
「司令、総員退艦完了しました」
「よし、自動操縦システム作動!」
 ドメラーは自動操縦システムの作動を命じた。
「司令、作動しません」
 兵士は報告した。
「手動で砲口に突入するしかないな・・・」
「司令突撃して砲口を自爆モードで破壊するつもりでは・・・」
「セットカウントは2分だ!」

 超巨大要塞――
「目標、敵艦発射!」
 発射されたエネルギーは第一砲塔から第四砲塔を破壊した。
「次弾発射用意!」
 ゆっくりと砲塔が回転して砲塔が顔を出した。


 ドメラー艦――
「今だ!あの砲口へ全速前進!」
 ドメラー艦は要塞の砲口へ突進していった。


 超巨大要塞――
「聖総統、敵艦がつっこんで来ます」
「主砲発射を急げ!」
 聖総統は発射を急ぐよう命じた。
「間に合いません!」

 ズガキッギギギギギギッ

 ひどく鈍い金属音が響く。

 
 ドメラー艦――
「大丈夫か?」
「何とか・・・」
「自爆セット5分」
 ドメラーは自爆装置を入れるよう命じた。


 ネオ・デスラー艦――
「総統、ドメラー艦が敵要塞の砲口につっこみました」
「ネオ・デスラー砲、発射5分前!」

「タラン、敵艦に繋げ!」
「はっはっ、敵艦に繋ぎます」  

 超巨大要塞――
「聖総統、デスラーから通信です」
「デスラーからだと?繋げ!」

『ご自慢の砲口をふさがれた気分は如何かな?』
「たった、一つ痛くもない・・・」
『そう言えるのも後2分だぞ』
「後、二分だと?」
「聖総統、突撃してきたガルマン艦切り離せません」
『慌てているようだが如何かしたのかな?』
「何、こっちの話だ!」
『後、一分だと思うがそっちに食い込んだドメラー艦が御宅のウィークポイントを爆破してくれる』
『「総統、ネオ・デスラー砲発射90秒前!」』
「デスラー総統、あなたは自分の部下もろとも此の要塞を吹っ飛ばすつもりか?」
『私が優秀な部下を殺すわけがなかろう・・・』
「まさか、此の通信は単なる時間稼ぎか?」
『今頃気付いても遅い。要塞に突っ込んだ艦の乗員は既に収容した』

 超巨大要塞の司令室の窓から閃光が飛び込んでくると同時に振動が伝わってきた。
「聖総統、敵艦が爆発し砲口が破壊されました」
「何?早く無傷な砲口と入れ替えよ!」
「砲塔回転しません!」
『ガミラスの恨み覚悟しろ!』
「待て!デスラー総統、話し合おう・・・」
『聞く耳もたん』


- 2 -


 ネオ・デスラー艦――
「ガミラスの恨み、食らえ!ネオ・デスラー砲発射!」
 デスラーは怒りを込めてトリガーを引いた。
 ネオ・デスラー艦の艦首から発射されたエネルギーはデスラーの怒りに染まって敵要塞の壊れた砲口に向かって伸びていった。

 超巨大要塞――
「聖総統、デスラーの超強力エネルギー砲が来ます。回避不能です」
「心配要らん、此の要塞に対波動エネルギー装甲が施されているのを忘れたか!」
「しかし、聖総統!・・・」
 兵士が言いかけたとき破損した砲口にネオ・デスラー砲が直撃した。 

 超巨大要塞は内部から爆発を起した。
 要塞はネオ・デスラー砲の直撃を受けた場所から広まった爆発は徐々に要塞を崩壊させていった。
「聖総統、早く脱出を・・・」
 その時、誘爆が司令室にまで及んだ。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ」
 爆発は内部から要塞全体に広がって司令室も一瞬で消し飛んだ。
 
 その瞬間、暗黒星団帝国は滅亡した。


 ネオ・デスラー艦――
「総統、終に復讐を成し遂げましたね」
 タランは涙ながらデスラーに言った。
「ありがとう、タラン・・・ところでドメラーは収容したか?」
「はい、ネオ・デスラー砲の発射前に収容し現在医務室で治療中です」

「タラン、ウラウルフを呼び出してくれ!」
「はっ、直ちに呼び出します」
 タランは、修復現場指揮中のウラウルフを呼んだ。

 スクリーンに現場指揮のウラウルフが現れた。
『お呼びですか?デスラー総統!』
「艦の修理にどのくらいかかるか?」
『総統の母艦は損傷箇所多数の為、現在確認作業中です』
「ところで、ワープは可能か?」
『あまりお勧め出来ません』
「なら、通常航行で修理可能場所を探すか・・」
「総統、地球へ寄り道をされては如何ですか?」
「そうだな・・・暗黒星団帝国の件もあるからな」
「ウラウルフ、地球へ着くまでに外装の修理を終えられるか?」
『必ず、修復いたします』
「頼んだぞ!」


「進路変更!目標、地球」
 デスラーは地球に進路を取るように命じた。

 

- 3 -

 


 白色彗星――
「大帝、真に残念なお知らせが・・・」
「言ってみろ!」
「暗黒星団帝国との交信が途絶えました」
「何?途絶えただと! 原因は?」
「それが・・・・」
「はっきり言え!」
「ナスカの報告によるとデスラーに敗れたと」
「デスラーだと?」
「前大帝、ズォーダーに救われたガミラスの総統です」
「しかし何故、暗黒星団帝国に攻撃したのだ?」
 大帝は疑問を持った。
「ヤマトとの戦闘の後に何かあった物と思われます」
「まぁ、よい。何れ始末をする手間が省けたわ」
「ミル、ナスカの現在位置は?」
 大帝はミルに聞いた。
「デスラーの後方10000000宇宙キロ付近だと思われます」
「我らは一旦アンドロメダまで後退する」
 大帝は後退を命じた。


 
 赤色星団帝国本星――
「聖大帝、白色の同盟国、暗黒星団帝国が謎の敵に滅ぼされました」
 グレーダーは報告した。
「して、倒した相手とは?」
「ガルマン・ガミラスのデスラー総統らしいです」
「まぁ、よい。倒す敵国が減ってこっちは助かる」
「そうですね?聖大帝・・・」
「之で白色彗星と銀河系の二つに戦力を集中できる」

 そこへ兵士が入ってきた。
「申し上げます。突如白色彗星がアンドロメダへ後退を始めました」
「間違いじゃないのか?」
「いえ、間違いではありません。之をご覧ください」
 兵士はスクリーンに映像を映した。
「本当だな〜何を企んでいるのだ?」
「今のうちに銀河系を我が物にする。艦隊を出撃させろ!」
 聖大帝は、彗星が後退した間に銀河系を我が物にするため大艦隊出撃の命を出した。


 

- 4 -

 


 地球防衛軍司令部――
「長官、彗星が赤色銀河から動き出しました」
「進路は?」
 長官は聞いた。
「それが、アンドロメダ方面へ引き上げていきます」
「之で、防衛艦隊の整備時間が取れる。念のため作業を急がしてくれ!」


「長官、デスラーから電報です」
 司令部職員は報告した。
「ふむ〜数日後、地球に来るか・・・」
「着陸場所は在るか?」
 長官は聞いた。
「ありますが、大きさはどの位なんです?」
「古代から聞いたのだが2キロ近くの大型艦らしい」
「長官、そんな大型艦が着陸出来る場所は限られます」
 参謀と長官は協議を続けた。


 数日後・・・・


 ネオ・デスラー艦――
「総統、間もなく太陽系に入ります」
 タランは報告した。
「タラン、地球に通信回路を繋げ!」
「はっ、繋ぎます」
 タランは、通信機器を操作した。
「総統!」

 スクリーンに地球防衛長官が現れた。
『デスラーくん、元気だったかね?』
「ああ。それより、之から地球へ向かう」
『今、どのあたりを航行中なのかね』
「もうじき太陽系へ入る。第十一番惑星付近って所だ!」
『何故、ワープをしないのかね?』
「暗黒星団帝国との戦闘であっちこっち損傷したから念のため通常航行しているのだ」
『暗黒星団帝国と戦闘をしたと言うのは本当かね?デスラーくん』
「無きガミラスのあった、大マゼラン星雲まで行ったテスト航海で・・・」
『暗黒星団帝国だと?以前、ヤマトが敵母星ごと倒したはずだが』
「奴らは、戦争に出て行ってて助かった残党だろう。だがもう現れることは無い!」
『若しかして、デスラーくん。君は・・・』
「ご推察どおり、此の私が葬ってやった!」
『葬った?あの暗黒星団帝国をか?』
「その代償は大きかったがな・・・」
「総統、そろそろ冥王星軌道を通過します」
「詳しくはそっちについてから古代を交えて話すとしよう」
 

 

- 5 -

 


 防衛軍司令部――
「参謀、ヤマトの改装状況は進んでいるか?」
 長官は参謀に聞いた。
「まだ、時間が掛かります。再建時に発見出来なかった問題箇所の修理も平行し行っているそうです」
「参謀、一番大きい宇宙港を閉鎖せよ!民間の船には周辺の宇宙港に回ってもらうよう通達をしろ」
「しかし、長官!急に言われても困ります。現時点で入港待ちの宇宙船で溢れているのに変更したら更に混乱を来たす恐れが」
「溢れた、宇宙船は防衛軍専用港への着陸を許可する」
「長官!」
「いいから言われた通りにしろ!もうじきデスラーくんが尋ねて来る。若し、デスラーくんの艦を見たら大混乱になる」
「判りました」
 参謀は長官の大混乱になると言う台詞を聞いて折れた。

 宇宙港――
「空港長!防衛軍司令部から緊急連絡です」
 空港職員は空港長に司令部からの連絡を報告した。
「航路を閉鎖せよ!」
 空港長は司令部の要請で民間の離発着を止めた。
 空港に停泊していた宇宙船は他の宇宙港へ移動をするよう伝えられた。


 ネオ・デスラー艦――
「総統、間もなく月軌道を通過します」
「機関出力を落とせ!之より地球へ着陸する」
「出力落とせ!」
 タランは復唱した。
「総統、地球側から着陸誘導にしたがえっと通信がありました」
「タラン、ウラウルフを呼びたまえ」
「はっはっ、呼び出します」
 タランはウラウルフを呼び出した。

「総統、お呼びですか?」
「ウラウルフ、修理の方は終了したかね?」
「仰せの通り終了しました」
「ご苦労。少し休んでおきたまえ」


 デスラー艦は高度を徐々に下げて指定された宇宙港へ着陸した。
 着陸したデスラー艦からタラップが下ろされデスラーとタランが姿を現した。
「デスラーくん、よく来てくれた」
「ところで、古代は何処かね?」
「古代なら、ヤマトにいる筈だ!」
「そうか・・・私かの贈り物はヤマトに取り付けているのかな?」
「こんな所で話すのも何だ。ヤマトで話そう」
 長官はそう言ってデスラー一行を車に乗せヤマトの改造場所へ向かった。


 

- 6 -

 


 ヤマト秘密ドック――
「流石、真田くんだ!もう、此処まで修復出来るとは・・・」
 長官はもらした。
「ウラウルフの部下達にもヤマトの短期修復技術を習得させたいものだ!」
「デスラーくん、部下に習得させてみるかね?」
「出来るものなら」

 そこへ改装指揮中の真田が現れた。
「長官!如何して此処へ?」
「真田くん、改装状況は如何かね?」
「改装作業は約92%です」
 真田は報告した。
「そうか、・・・真田くん、古代はいるか?」
「古代なら艦内射撃演習場で新人たちをしごいています」
「真田くん、艦内ゲストルームに古代を呼んでくれ!デスラーくんが話があるそうだ」

 ヤマト艦内ゲストルーム――
「長官、用とは何ですか?」
 真田に呼ばれた古代は新人教育を切り上げてゲストルームに来た。
「古代、デスラーくんから重要な話があるそうだ」

「古代、私はマゼラン星雲までのテスト航海中に暗黒星団帝国と遭遇した」
「デスラーも遭遇したのか?」
 真田はデスラーに聞いた。
「その大マゼラン星雲で、暗黒星団帝国の残党を撃滅した」
「撃滅って、波動エネルギーは聞かないはずでは」
「追い詰められた私は、イスカンダルで遭遇した時の戦術が使えるのでは無いかと考えた」
「それで、敵は?」
「敵は大要塞だった。ドメラー艦隊を失ったが、奴らの砲口にドメラー艦を突っ込ませて砲口を破壊した」
 デスラーは戦闘の記録映像を流しながら説明した。
「止めは、ハイパー・デスラー砲を凌ぐ『ネオ・デスラー砲』で葬ってやった」
「ネオ・デスラー砲って・・・」
「ドメラー艦隊のハイパー・デスラー砲が通じなかったから若しやと思って撃ったら要塞を吹き飛ばしたのだ!」
 映像を見た古代と真田は恐怖すら感じた。
 その映像には『復讐の鬼、デスラー』が見えていたからである。
「ところで、私からの贈り物はヤマトに取り付けたのかな?」
「あの増幅器か?アレなら増産して防衛艦隊に取り付け作業に入ったが、地球の再興と平行で資材が不足してて全ての艦に取り付けるには最低3月かかる」
「例の金属を送ってやりたいが私等も艦隊の建造で手一杯なのだ」
 デスラーと古代等の話は長時間に及んだ。

 翌日・・・・

 宇宙港――
「古代、近いうちにまた会おう」
 デスラーはタランを引き連れてタラップをあがっていった。

 デスラー達が艦内に消えると巨大なデスラー艦はゆっくり上昇していった。

 

第23章END...


次章「第24章」へ

>>再建篇トップへ戻る

※当作品は、原作とは一切関係ありません※
COPYRIGHT (C) グレートヤマト/軍艦やまと<宇宙戦艦ヤマト-再建篇->製作委員会