軍艦やまと

戦艦大和宇宙戦艦ヤマト特別企画BBSMAILサイトマップLINK


- 第 40 章 -

- 1 -

 デスラー艦隊―――
「総統、残存艦の砲門を敵巨大砲口へあわせております」
 タランは、報告した。
「全艦、砲撃開始!」
 ガルマン艦の砲から『ガトランチス』の巨大砲口へ砲撃が始まった。
しかし、一向に破壊できる気配がない。
「総統、巨砲にも通じません!」
「タラン、爆縮ガルマン・カートリッジ弾だ!」
「はっ、爆縮カートリッジ弾連続発射用意!」
 ものの数秒で準備完了の報告がかえって来た。
「総統、準備完了です」
「よし、発射!」
「総統、なかなか巨砲にダメージを与えられません」
「カートリッジ弾を使い切っても構わん撃ちまくれ」
 何発目かの砲撃でデスラー艦の主砲が『ガトランチス』の巨砲を打ち抜いた。


 超巨大戦艦『ガトランチス』―――
「大帝、ガトランチス砲損傷しました」
「何、早く修理せよ!」
「修理は不能です」
「不能だと! 何とか言え!!」
「砲身が完全に破裂しています。格納は出来ません」
 兵士は、言った。

「主砲発射用意! ガミラスに雨の如く撃て!」
 超巨大戦艦は、90度回頭すると雨の如く砲撃を始めた。


 デスラー艦隊―――
「軽巡洋艦全滅!」
「大型戦闘艦全滅!」
 デスラーの元に被害の報告が絶え間なく届いた。
「駆逐艦壊滅!」
「デスラー砲艦100隻沈没!」
「新型デスラー戦闘空母30隻沈没! 50隻被弾、戦闘不能」
「デスラー砲艦、全滅!」
「駆逐艦、全滅!」
「ドメラー艦隊、壊滅!」
 そして、デスラー艦にも容赦のない攻撃が加えられた。
「第一砲塔大破!」
「第三番砲等被弾!」 

 圧倒的火力を誇る『ガトランチス』の前にデスラー艦隊は、風前の灯だった。
其れは、地球艦隊も同じだった。

 

- 2 -


 超巨大戦艦『ガトランチス』―――
「大帝、地球の航空戦力の大半を壊滅させました」
 兵士は言った。
「敵機には、構う必要は無い!」
「しかし・・・・」
「構うなと言ったら構うな!」
「はっ」

「大帝、ヤマトは我が射程外から砲撃をしてきています」
「そう言えば、ヤマトが残っていたな・・・」
「如何なさいますか?」
 兵士は、聞いた。
「お前は、聞かなければ分からないのか!」
 大帝は、銃口を聞いた兵士に向けた。
「えっ・・・」
「お前見たいな兵士はいらん!」
 ズキューン 

 大帝は、其の兵士を撃ち殺した。
「お前達も、こうなりたくなければくだらない事を聞くな!」
 大帝の台詞を聞いた兵士は、黙々と動き始めた。
大帝に、処刑されるのを恐れてのことだ。

 彗星帝国では、大帝の逆鱗に触れ処刑されることは最も醜いことなのだ。
彼は、戦地で大帝に処刑された最初の兵士である。
 幹部では、サーベラー、ゲーニッツ、ラーザラーが前大帝ズオーダーに処刑されている。
母星では、多くの幹部や兵士が処刑されているらしい。

 

 ヤマト―――
「艦長、敵艦にダメージ与えられません」
 斉藤は、言った。
「新型のカートリッジ弾でもか?」
「はい」
 斉藤は、答えた。
「新型のカートリッジ弾でも駄目か・・・」
 真田は、語り始めた。
「新型のカートリッジ弾には、装甲融解装置が搭載されている。
其の融解装置でも、壊せないとなると打つ手なしだな〜」
 真田は、対策を考えていた。
「真田技師長、外が駄目なら中から如何なのですか?」
 ふいに、斉藤が聞いた。
「斉藤、今何って言った!」
 真田が、斉藤に飛び掛った。
「内側からなら破壊できるかな〜って・・・」
「それだ!
外が駄目なら内側から破壊すればいいんだ!」
「でも、真田さん、敵は艦内に入れてくれはしないはずです」
「爆弾でも、敵艦の中に送り込めれば・・・」
 南部が、言葉に真田が反応した。
「そうか、瞬間物質移送機だ!」

 

- 3 -



 デスラー艦隊―――
「総統、ヤマトの真田から通信です」
 タランは、言った。
「パネルに出したまえ」
「はっ!」

 スクリーンに真田が現われた。
『デスラー、用件だけ言う』
「何だ!」
『瞬間物質移送機で、敵艦内部にミサイルか何か送り込むことは可能なのか?』
 真田は、聞いた。
「待て、ウラウルフに代わろう」
 デスラーは、そう言ってウラウルフと代わった。
「真田君、君のアイデアと言うのは?」
『敵の装甲が外から駄目なら内部からなら如何かな〜と・・・』
「それで、瞬間物質移送機を改良できないかと言いたいのか」
『ウラウルフ長官、出来るのか?』
「前々から、研究をしていたが、此処で必要になるとは・・・」
『改良にどの位、時間が掛かるか?』
「やって見なければ、分からないが・・・
なるべく早く完成させよう」
『その間、敵はヤマトで食い止める』
「頼む・・・」


「タラン! ガルマン・ヤマトを格納せよ!」
「しかし、総統」
「戦力は、落ちるが敵を倒すには瞬間物質移送機の改良以外に、勝機は無い!」
「はっ、ガルマン・ヤマトを格納せよ!」
 デスラーの命で、ガルマン・ヤマトは、デスラー艦内に格納され瞬間物質移送機の改造が開始された。


 超巨大戦艦『ガトランチス』―――
「ヤマトは、依然射程外から砲撃しています」
 兵士は、報告した。
「艦をヤマトへ回頭せよ!」
 大帝は、回頭を命じた。
船体が、巨大な為回頭は遅い。 その間に、ヤマトは急接近を始めていた。
「ヤマト、急速接近!」
「『ガトランチス』の艦底に潜り込む模様!」
「下部砲門を開け!」
「ガトランチス砲、大破の影響で攻撃力は半分以下です」
「構わん! ヤマトを撃沈しろ!」

 

- 4 -



 ヤマト―――
「敵艦下部の砲群カラ砲撃がハジマリマシタ」
 大田は、報告した。
本来のレーダ手であるユキが負傷の為、アナライザーが勤めている。
「島、回避だ!」
「完全回避は不能です」
 敵の砲が無数にある為、回避は不能だった。
『左舷展望室被弾! 隔壁を閉鎖します』
 敵の攻撃による被弾の度に艦が揺れる。
『第一副砲大破!』
「攻撃の手を緩めるな!」
『右舷魚雷発射管被弾! 発射不能』
 ヤマトは、損傷箇所が次第に増え始めた。
「反転、カッシーニの隙間へ誘い込む」
 古代は、反転を命じた。


 超巨大戦艦『ガトランチス』
「ヤマト、反転していきます」
 兵士は言った。
「逃がすな! 残存地球艦隊も撃滅する」
 超巨大戦艦は、ヤマトを追って地球艦隊の隠れているカッシーニの隙間に砲撃を始めた。

 

 ヤマト―――
「艦長、敵の攻撃で見方艦の大半は壊滅です」
「残存艦は?」
 古代は聞いた。
「アンドロメダ型戦艦空母『フェンリル』轟沈!」
 また、一つ凶報がもたらされた。
「あっ、『プロキオン』爆沈」
「大田、残存戦艦空母の数は?」
「アンドロメダ型戦艦空母、全滅!」
 『プロキオン』の爆沈で、アンドロメダ型戦艦空母は全滅した。
「残存艦の数は、ヤマト、アンドロメダ以下10隻です」
「艦名は・・・」
「アンドロメダ級主力戦艦『雪風』、『伊賀』、『甲賀』、『イスカンダル』と護衛艦6隻です」


 防衛軍司令部―――
「防衛艦隊及びデスラー艦隊壊滅!」
 司令部職員は、言った。
「残存艦は?」
 長官は、聞いた。
「防衛艦隊の残存数は・・・・12隻です」
 職員は、力なく言った。
「奇跡は、起こらないのか・・・」
 司令部に、重い空気が漂っていた。


 司令部は、まだ奇跡が起こることをまだ知らない。

 

- 5 -



 デスラー艦―――
「総統、ガルマン・ヤマトの移送機改良完了しました」
 ウラウルフは、艦内通信で報告した。
「直ちに、発進させよ!」
「はっ、無人の惑星破壊ミサイル母艦を一緒に出します」
 兵士の報告にデスラーは、頷いた。
「タラン! ネオ・デスラー砲の用意にかかれ!」
「既に、エネルギー充填を開始しております。 総統!」
 デスラー艦隊による超巨大戦艦『ガトランチス』破壊作戦が遂に開始されるときが来た。


 ガルマン・ヤマト―――
「将軍、瞬間物質移送機作動準備良し」
 兵士は言った。
「無人惑星破壊ミサイル母艦を移送機のエリアへ」
 惑星破壊ミサイルを搭載した無人艦がガルマン・ヤマトの前へ移動してきた。

 

 超巨大戦艦『ガトランチス』―――
「大帝、ガミラスに妙な動きがあります」
 兵士は、報告した。 
「何? 撃滅しろ!」
「敵旗艦に、エネルギーの上昇を確認! 充填率、200%を超えます」
「ふん、暗黒星団帝国を葬ったと言う兵器か・・・」
「はい」
「地球艦隊は、後回しだ! 回頭急げ!!」
 大帝は、命じた。


 ガルマン・ヤマト―――
「将軍、無人惑星破壊ミサイル母艦移送機のエリアに入りました」
 兵士は、報告した。
「良し、移送せよ!」
「はっ、移送します」
 ガルマン・ヤマトの格納式の移送機から移送光線が発射された。
「移送完了まで30秒!」
 それから、30秒はとても長い時間に感じられた。
「将軍、敵艦が回頭してきます。 あっ、10秒後に本艦は敵艦の射程圏に入ります」
「移送機、最大出力!」
 ドメラーは、言った。
「将軍、それではオーバーロードしてしまいます」
「構わん! 之さえ送り込めれば勝利は我らの物だ!!」
「移送機、最大出力へ」
 移送機の最大出力への移行で時間は大幅に短縮された。

 此の銀河大戦の終結が目前に迫っている。

 

第40章END...


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