
<第3回>海龍試作3号艇
 ※写真は全て右側が艇首※
海龍は魚雷発射筒(艇底に大きな筒を抱きかかえる感じで装備される)2基を装備できる2人乗りの有翼小型潜航艇で、局地防禦用として開発された。全長約18m、速力は水上で約7.5kt、水中で約9ktであり、魚雷発射筒装備時には4ktにまで低下した。安全潜航深度は約150mで、行動可能範囲は450海里であった。また艇首には600kg弾頭が装着され、体当たりも可能な特攻兵器であった。特攻兵器には攻撃目標選定標準が定められており、海龍の第一攻撃目標は輸送船、第二攻撃目標は空母、巡洋艦、駆逐艦、第三攻撃目標は戦艦と定められていた。しかし開発時期が遅く、殆ど戦局に参加しないまま終戦を迎えたのであった。
有翼小型潜水艇「海龍」試作3号艇 ■全長:18m ■排水量:水中19.3t ■速力:水上7.5ノット 水中9ノット ■水中行動範囲:450海里(約810km) ■安全潜航深度:約150m ■乗員:2人 ■兵装 ・45cm魚雷発射管×2 ・艇首600kg弾頭(特攻用)
|
 本艇は横須賀突撃隊で使用されたもので、教育用に外版はとられている。
 操舵用気蓄器(円筒状)と特K型蓄電池(箱型)
 トラック用エンジンを流用したもの。(DA60型ディーゼルエンジン)
 80馬力電動機
 プロペラと右側には後部トリムタンク
 魚雷発射筒装備時の海龍。(大和ミュージアム展示) この発射筒は魚雷発射時にその反動でスライドし、外れるようになっていた。
特別企画メニューへ戻る |